この記事では,私がベトナム留学中に感じたことや考えたことをお伝えしていこうと思います。本記事は<Part15>になります。このシリーズは全部で<Part20>まであるので,以下の記事で目次をまとめています。ぜひ参考にしていただければと思います。
これらのシリーズは,以下のような人を対象とします。
ベトナムがどんな国なのかを知りたい人
ベトナム留学でどんな経験ができるのか見てみたい人
日本と比べてベトナムがどう違うのか知りたい人
苦労したことや楽しかったことを知りたい人
[その49]インチキ日本食レストラン?!
ダナンでは日本食レストランが大人気です。私が訪れたのは,ダナン中心部より少し北側に行ったところにある「北国」という日本食屋さんです。2か月ぶりに漢字を見て少し日本が懐かしくなってしまいました。中に入ると店員さんが日本語で
と日本語で出迎えてくれます。入口には桜の木の飾りもあり,かなり凝った内装でした。お箸も日本風に置かれていて,ベトナムに来て初めてのホームシックになりかけました。
メニューも非常に充実しており,お刺身からかつ丼、カレーまで何でもそろっています。
お値段は,ベトナムにしては少々お高めです。定食が800円ほど,丼が650円ほどで日本の定食屋さんと変わらない価格設定になっています。
と踊る心を抑えながらパラパラとメニューをめくっていました。そこで,信じがたい写真が目に入ってきました。
よく見てください。分かりますか…?
ナチュラルにCOCO壱の画像が引用されていました。ベトナムらしすぎますね。そんなこんなでカレーに心惹かれてしまったので,今回はカレー定食を頼むことにしました。日本で食べて以来のカレーです。どんな定食が来るのかワクワクしていたところに…。
居酒屋のお通しのようにキャベツが出てきました。
そう思いつつも,久々に食べられるカレーに精神を集中させていました。そしてようやくきました。
……。
カレーも美味しいです。みそ汁の味も身体に染みわたりました…。ただ1つ。サラダのドレッシングがベトナム風で甘かったです。野菜がひたひたになるくらい大量のドレッシングがかかっていました。ベトナム料理では生野菜にドレッシングをかけてそのまま食べるという文化がないので,さじ加減が分からないのでしょう。
ダナンには「北国」さん以外にもたくさんの日本料理屋さんがあります。ダナンに来てまで日本料理を食べる必要はないと思いますが,海外で日本料理がどのように振舞われているのかを知るのは非常に興味深いものがあります。
[その50]ダナンと船
以下の記事でも紹介したように,ダナンは古くから港町として栄えていました。
それは今でも変わっておらず,ダナンの海岸ではこのような景色を見ることができます。
絶景ですね。同時に,魚の生臭い匂いも漂ってきます。友達曰く
とのことです。実は2年前の2016年には,ベトナムで外資系企業の工業汚染水の影響によって魚が大量死するという事態が発生しました(東洋経済ONLINEより)。これにより,一部の村や魚を原料とする産業分野は大打撃を受けました。それだけでなく,観光産業への影響も大きかったといいます。
著しい経済発展の中で環境への配慮ナシに目先の利益だけを追い求めてしまうのは人間の性なのでしょうか…。いたるところでバイクが走っており,町中にゴミのポイ捨てがある。ゴミ箱は常にあふれかえっており,ネズミやゴキブリが足元を動く。成長率の数字を見ればベトナムには華やかな印象を受けますが,課題はまだまだありそうです。
[その51]トアンフック橋の伝説
こちらの記事でダナンには5つの有名な橋があるというお話をしました。
その5つの橋の中で最も北側に位置するのが「トアンフック橋」(Cầu Thuận Phước)です。
トアンフック橋はベトナムの中で最も長い橋だとわれています。また,ダナンの中では閑静な場所に位置しているため,そこまで交通量は多くないです。トアンフック橋は2009年に完成しましたが,地元の友達によるとある有名な話があるとのことです。
とのことです。たしかにトアンフック橋はドラゴンブリッジやソンハン橋と比べて違った雰囲気を醸し出しています。橋ごとにストーリーがあるのもダナンの面白い一面だと思います。ドラゴンブリッジ・ソンハン橋のストーリーはコチラをご覧ください。
[その52]ベトナム人とゲーム
ベトナム人はスマホとゲームが大好きです。喫茶店に行っても大勢のベトナム人が集まってスマホでゲームをしています。たいてい大音量でゲームをしているのでかなりにぎやかになります。大学の授業中でも先生の目を盗んでゲームに没頭する人もいます。そんなベトナムで私が不思議に思っていたことがあります。
ダナンで暮らす中で「ベトナム人のゲーム=スマホのアプリ」というイメージがすっかり定着してしまいました。家のテレビでゲームはしないのでしょうか。そんなことを思っていたのですが,町の中に答えはありました。
彼ら彼女らは,お店に行って家庭用テレビゲームをするのです。写真はプレステーション屋さんです。他にもダナン中心部にはコーヒーショップ併設の家庭用ゲーム屋さんもあります。実際に友達も
と言っていました。基本的にベトナムではテレビゲームは日本製やアメリカ製などの外国製品が中心です。ですので,日本で買うよりもさらに高い値段になってしまいます。彼らの物価感覚からすると買えたもんじゃないというのが正直なところでしょう。逆に言えば,だからこそベトナム人はお手軽なスマホゲームに夢中になっているとも捉えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は日本食屋さんの話から船や橋、ゲームについてお伝えしてきました。特に,船や橋の話はベトナムに住まないと感じられないことだと思います。ダナンにはハン側によって二分されていた土地が大きな橋の開通に伴って発展してきたという背景もあります。大きな橋の完成もほんの10年前の話です。現在もCOCOBAYの開発を筆頭に各方面でダナン・ベトナムは急成長しています。
一方で,環境問題をはじめとして経済発展に付随するいくつかの問題が生じているのも事実です。我々日本人もかつては同じ過ちを繰り返しました。ベトナムにはかつての発展国が直面した問題をうまく回避できるような政策をとってほしいと願っています。