ベトナム

【体験談】ベトナム留学中に感じたことを書きます。<Part18>

この記事では,私がベトナム留学中に感じたことや考えたことをお伝えしていこうと思います。本記事は<Part18>になります。このシリーズは全部で<Part20>まであるので,以下の記事で目次をまとめています。ぜひ参考にしていただければと思います。

【体験談】ベトナム留学中に感じたことを書きます。<目次>この記事では,私がベトナム留学中に感じたことや考えたことをお伝えしていこうと思います。本記事は全編の目次になります。これらのシリーズは,...

 

これらのシリーズは,以下のような人を対象とします。

★本シリーズの対象★

 ベトナムがどんな国なのかを知りたい人
 ベトナム留学でどんな経験ができるのか見てみたい人
 日本と比べてベトナムがどう違うのか知りたい人
 苦労したことや楽しかったことを知りたい人

 

[その60]1番嬉しかった出来事

留学中,最も嬉しかったことは,私がダナンを飛び立つ1週間前に起こりました.私はベトナムでの最後の授業に向かおうと,家で授業準備をしていました.さて,そろそろ行くかというときに,携帯が鳴ったのです.どうやら,友達からメッセージが送られたみたいです.

 

なぁ.今日の授業後に少し相談させてほしいことがあるんだけど,いい?
もちろん!なんでも聞いてね.

 

そんなこんなで,授業後に相談を受けることになりました.日本人の私に相談したいことって何なんだろう.いろいろ考えましたが,結論まで至らず.とりあえず,聞かれたことに素直に答えようという気持ちで大学に向かいました.授業後,その友達に声をかけられました.

 

なぁ.俺,マジで京都大学に留学したくなってさ.
お前の留学中の頑張りとか,日本人特有の真面目さとか,俺は本当に尊敬してる.
だから,俺も日本のような環境で勉強したくなって.
京都大学に留学するのってどう思う?
いつがいいかな?どのコースがいいかな?

 

こんな感じでした.正直,鳥肌が立つくらい嬉しい経験でした.ベトナム留学中に感じたこと<Part8>でもお伝えしている通り,大げさに聞こえるかもしれませんが,私は日本を背負ってこの留学に臨んでいるつもりです.

これだけでなく,「お前を見て日本に行きたくなった.だからお金を貯めるんだ.」といって貯金計画表を見せてくれる友達もいました.お前みたいなやつがいる京都大学.日本という環境を,私を通して選んでくれた.それだけで,心が満たされていく感覚になりました.

2018年12月現在,日本におけるベトナム人の待遇が悪いとしてテレビで取り上げられています.日本で体験した数々の痛ましい経験を,ベトナム人がSNSを通じて共有しており,日本という国には仕事で行かないほうが良いという風潮が出来上がっているとのことです.

SNSで拡散されている話は,作り話かもしれません.単に,小さな出来事がエスカレートしていっただけなのかもしれません.しかし,現にベトナム人が日本に抱くイメージが悪化していることは紛れもない事実です.ベトナム人が日本人について語るときは,必ず人間性は褒めます.日本人は勤勉だ.日本人は真面目だ.日本人は心優しい.

対して,彼ら彼女らが日本の仕事について語るときは,良い印象を語った試しがありません.日本は自殺率が高い.日本は外国人労働者に対して冷たすぎる.日本では仕事をしたくない.

文字面だけでは伝わらないかもしれませんが,この状況は危機的状況だと感じています.世界的に見ると経済力が衰退しているといってもよい日本が,最も経済的に勢いのあるベトナムを法整備もままならない状況で見放しているという,この構図.余りにも愚かすぎると思います.

現在,日本では外国人受け入れ政策が進められています.法整備,国家としての体制などももちろんなのですが,まずは我々の意識からボトムアップ的に変化させる必要があると感じています.いくら法が整ったからといっても,私たちはいくらでも外国人労働者にひどい仕打ちをすることができてしまうからです.日本で働きたくない,なんて今後絶対に言わせないようにしたい.そんな思いが一層強まった留学でした.

 

[その61]日本人という矛,日本人という盾

留学中の反省点として,日本人というアイデンティティーを武器に物事を強引に進めようとしてしまったことが挙げられます.

ベトナム人はよくも悪くもマイペースなので,ゼミのプレゼン準備などは2週間前になってもなかなか始まりません.私は,このサボり癖こそベトナムの文化だと思っていたので,我慢して受け入れようと思っていました.

発表1週間前になって,私はちょくちょく「そろそろ準備してよー,俺は終わらせたよ!」とジョブを打っていたのですが,これがなかなか動き始めません.グループには1人,スマートな友達がいたのですが,彼すらも動き出さず「形式的な取り組みに捉われちゃダメだ.まずは内容を理解しよう」と話題をそらせます.私はしびれを切らせて,ついつい長文のメッセージをグループに投稿してしまいました.

どうしてお前らは取り組み始めないんだ.日本だったら考えられないぞ.もっと真面目にやれ.俺に迷惑かけてるの分かってるのか.

直接文字に起こしたわけではありませんが,そんな感情がにじみ出たメッセージだったと思います.これを期に,同じプレゼングループの仲間とは少し壁ができてしまったと感じました.

恐らく,ベトナム人を鼓舞するもっと良い方法はあったのでしょう.しかし,ここで言いたいのは,方法の良い悪いではなく,私がイライラをぶつけるために日本人という矛を利用してベトナム人を攻撃していたという点についてです.

私は「日本人=真面目,真面目は良いこと」という何の根拠もない定理を,利用していたのです.ここには2つの欠陥があります.1つは,日本人を真面目の代名詞として使っている点.もう1つは,真面目であることを正義として振りかざしている点です.

虎の威を借りる狐,とでも言いましょうか.日本人としてのアイデンティティーを褒められることが多かった私は,日本人の印象をうまく利用して,強引に物事を進めようとしていたのです.スマートな友達の「まずは内容理解から」という発言を無視してまで.

この事実に気付いたときは,愕然としました.同時に,身がよじれる程恥ずかしい感情が湧いてきました.何が異文化理解だ.何が日本人代表としての尊厳だ.そして,新たなことにも気づかされました.私は,日本人というアイデンティティーを利用して攻撃していると同時に,日本人という鎧を使って自らを守っていたのだと.

私がクラスの前でプレゼンテーションをする際,何度か英語が出てこない場面がありました.授業中のディスカッションでも,内容をうまく理解できずにおいていかれる場面が度々ありました.

留学初期は,本当に恥ずかしいことに「日本人は英語が苦手」「日本人はスピーキングを教わらない」などといった適当なアイデンティティーをでっちあげて自分の至らなさを正当化していたのです.

まさに,日本人というイメージを矛として攻撃に使い,盾として防御に使っていたのです.日本人としてではなく,自分という人間として友達と本気でぶつかるべきだったと後悔しています.同時に,このように反省・分析できた点が留学での大きな収穫だと感じています.

 

[その62]ベトナムとマリファナ

日本と同じように,ベトナムでもマリファナの保有・使用は禁止されています.しかし,実態は日本よりも顕著に実生活に現れています.友達がこんなことを言っていました.

 

ウチの横ではマリファナ売ってるんだよ~

 

ベトナム(特にハノイ)では,マリファナは公然と売買・取引されています.そして,マリファナを使用するベトナム人の主張は一貫しています.

 

マリファナはタバコと違って健康に良い
マリファナには中毒性がない

 

これらは,日本人にとっては受け入れがたい意見ではありますが,事実でもあります.実際,高城さんによる「大麻ビジネス最前線」の中では以下のような記述があります.

最近の研究によれば、大麻にはがん細胞を縮小させ、認知症やてんかんなどの治療に効果を発揮する成分が含まれているのが、科学的に判明している。

「大麻ビジネス最前線」(高城剛,2018)

マリファナについては,日本にいては気付けなかったことです.今後,世界でマリファナ合法化が進んでいるように,日本でも法律改正の動きが出てくるかもしれません.

マリファナ=悪というレッテルを貼るのではなく,経済効果や健康への好影響なども考慮しながら,ビジネスモデルを構築していく必要があります.

 

[その63]とりあえずやってみようの精神

カオスな街並み

こちらの写真は,ベトナム留学で感じたこと<Part1>でお伝えしたカオスな街並みです.この場所を,久しぶりに訪れてみたところ,そこには驚くべき光景が広がっていました.

もう壊されていました…

そうです.古いフェンスは壊されており,新しい開発が始まっていたのです.知り合いの情報によると,ここは公園になる予定だといいます.

他にも,こちらの写真では,大通り沿いの建物を壊しています.ここも最近から開発が始まりました.

人の手で壊しています

これらの出来事から感じたことは,ベトナムの開発スピード感です.この前まで古びた荒れ地だった場所が,モダンな公園へと生まれ変わっていくのです.とりあえず建設を始める,というスピードが異常なまでに早いのです.

これはダナン在住の日本人の方にお聞きした話でもあるのですが,ベトナム人は取り組むのが早い一方で,仕事の進みは非常に遅いとのことです.用意周到で効率的に仕事を進める日本人とは対照的だと感じました.

他にも,ダナンに出資する企業の方とお話しする機会があったのですが,その方々もベトナムでのビジネスはとりあえずやってみることが必要だとおっしゃっていました.

経済発展にスピード感は必要だと実感したものの,やはり日本人としては大きなリスクは背負いたくないところです.しかし,ベトナム人の国民性や初期投資額の安さなどから,「やってみっかの精神」が必要なんだなと気付かされました.

 

まとめ

いかがでしたでしょうか.この記事では,私がベトナム留学中に経験した最もうれしかった出来事,日本人というアイデンティティー,マリファナ,とりあえずやってみるかの精神についてお話ししました.

特に,日本人とは何かという究極的な問いは,留学を経験された方が必ず直面する問題だと思います.たくさんのことを感じ,多くのことを考えると思いますが,やはり大切なのはそれらの経験・アイディアを日本でどう生かすかという点に尽きます.

「ベトナム留学しました」からどのような価値が生まれるのか.今の日本にはどのような意識が足りていなくて,どんな変化が必要なのか.経験というのは,生かされて初めて価値を生み出します.

留学自体孤独で辛い経験を伴うものですので,留学をステータスとして捉えることももちろん可能です.しかし,留学をステータスでしかとらえられていないというのは,返ってその人の価値・印象を悪くさせています.

だからこそ,留学ではできるだけ多くの刺激や経験が必要ですし,頭を悩ませる時間も必要です.そういった意味で,こちらのサイトを利用して私の体験をインストールしてほしいと思っております.何かのお役に立てれば幸いです.

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