この記事では、TOEFL iBTでスコア80を目指すための対策の立て方をお伝えしていきます。まず最初に、この記事でお伝えしたいことをまとめておきます。
1.各セクションのおすすめ勉強方法
2.対策方針の立て方
各セクションの勉強方法
TOEFL iBTの勉強方法は、各セクションによって異なってきます。以下の記事を参考にしていただければと思います。
これらの記事でもお伝えしている通り、TOEFL iBTの勉強方法は基本的に
1)単語帳
2)過去問演習
3)追加演習
の3ステップになっています。それぞれについて見ていきましょう。
1)単語帳
使用教材
単語暗記では『TOEFLテスト英単語3800』を使います。
学習計画
この単語帳は、RANK1~RANK4の4つの章に分かれています。結論から言うと、スコア80を超えるためにはRANK3までを完ペキに覚えましょう。RANK3までの単語数は
2862語です。
私の場合は、1日1セクションを回していました。このペースでいくと、3日で単語帳を1周できることになります。
そうですね…。私の場合は時間に余裕があったので、単語暗記にかなりの時間を割きました。みなさんの中にはもっと忙しい方もおられるかと思うので、単語帳の目安のペースをお伝えします。最低でも1週間で単語帳を1周してほしいので
2862 ÷ 7 ≒ 410(語)
のペースで回せばよいということになります。身構える必要はありません。なぜなら『TOEFL英単語テスト3800』のRANK1は、ほぼ高校範囲の単語しか載っていないからです。それを知っていれば、RANK1の該当日にペースをあげて単語数を稼ぐなんて方法も考えられます。
また、TOEFLでは語彙力が命ですので、Readingの学習時間のほとんどを単語勉強に費やしても全く問題ありません。
2)過去問演習
使用教材
過去問演習では『The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, 5th Edition』を使います。
学習計画
『The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM』の4thエディションと5thエディションの構成は、以下のようになります。
●前半:Practice Set
(紙ベースの実践問題)
・Reading:6題
・Listening:5題
・Speaking:トピック集
・Writing:トピック集
●後半:Authentic Practice Test
(本番形式のPC上の問題)
・4th Edition:3セット
・5th Edition:4セット
後半のAuthentic Practice Testでは、1セットあたりReadingは3題、Listeningは6題、Speaingは4題+2トピック、Writingは1題+1トピック収録されています。
「1セット」「1題」「1トピック」の意味が分からない方は、以下の記事をご覧ください。
以上を踏まえると、全問題数は以下のようになります。
【4thエディション】
Reading:計15題
Listening:計23題
Speaking:計12題+トピック多数
Writing:計3題+トピック多数
【5thエディション】
Reading:計18題
Listening:計29題
Speaking:計16題+トピック多数
Writing:計4題+トピック多数
これらを考慮したうえで、学習計画の目安をお伝えします。基本的に4日を1セットと考えて
1日目:Reading1題+Listening2題
2日目:Speaking2題+Writing1題
3日目:Reading1題+Listening2題
4日目:Speaking2トピック+Writing1トピック
というサイクルで回すと良いでしょう。
このサイクルを2か月回すことで、ReadingとListeningは最低でも2周ずつ、Speakingは30セット(1セットは4題と2トピック)、Writingも30セット(1セットは1題と1トピック)解くことができます。以上をまとめます。
★単語帳
→400語/日のペースで
★過去問
1日目:Reading1題+Listening2題
2日目:Speaking2題+Writing1題
3日目:Reading1題+Listening2題
4日目:Speaking2トピック+Writing1トピック
3)追加演習
使用教材
追加演習では、以下の教材を使います。
①『Official TOEFL iBT Tests Volume 1, 2nd Edition (Official Toefl iBT Tests)』
②『Official TOEFL iBT Tests Volume 2 (Official Toefl iBT Tests)』
③『TOEFL iBT® Interactive Sampler』(ETSの公式HPから無料ダウンロード)
④『TOEFL iBT® Test Questions 』(ETSの公式HPから無料ダウンロード)
学習計画
こちらの追加教材は、余裕がある方だけ取り組むようにしてください。何よりもまず、「単語帳」「過去問演習」を優先させてください。この2つだけでも、かなりのボリュームになると思います。TOEFL iBTの勉強では、むやみやたらに数多くの参考書をこなす必要はありません。
というかただけ、上記教材に取り組むことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
TOEFL iBTの学習では、方針を立てる必要があります。特に英語学習の場合は、計画を立てることが非常に有効である場合が多いです。逆に言えば、しっかりと計画を立てたうえで着実に取り組めば、満足する点数が取れるようになるということです。今後,TOEFL受験は避けて通れない道だと思いますので、ぜひみなさんも自分なりに計画をカスタマイズして、目標のスコアをゲットしてください。
コメント失礼します
Official TOEFL iBT Testsやofficial guideの問題は、Editionによって異なるのでしょうか?
安く型落ちが売っていたため購入を検討してるのですが、最新のを購入すべきで有れば購入を辞めておこうと思います
たけ様
ご質問ありがとうございます。
>Official TOEFL iBT Testsやofficial guideの問題は、Editionによって異なるのでしょうか?
はい。重複する部分も多少ありますが,editionによって異なります。たしかに,最新版を買うに越したことはありませんが,正直多少古い分には問題ないと管理人は考えています。根拠は2つです。
1. ここ数年で大きな出題傾向の変化は見られず,スコア100UP等を目指すのではない限り(たけ様が100UPを目指されているのであれば最新版を購入するべきと私は思います),「TOEFL ibt」の対策としては最新Editionとそれ以外における差異は誤差程度であること。
2. TOEFL ibt対策は非常にコストがかかるため,まずはリーズナブルに導入できることから始めるのは自然な流れであること。(問題を覚えてしまったり,さらに多くの問題をこなしたい場合は,多少費用がかさんでも,いわゆる市販の「対策本」と銘打る書籍ではなく,異なるEditionのOfficial testsやguideを購入するべき)
あと一つ手があるとすれば,最新版を購入後,何かしらの形で売るという方法です。長い目で見れば,コスト的にも抑えることができます。TOEFL ibtと長い付き合いをしていくようでなければ,満足のいくスコアが取れ次第,最新版を手放してしまうと言うのもアリかなと思います。