この記事では、TOEFL iBT Writing セクションの攻略法をお伝えしていきます。テンプレートも大公開していますので、ぜひ参考にしてください。
1.Writing セクションのおすすめ勉強法
2.Writing セクションのおすすめ解き方
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大前提
TOEFL iBTは2019年8月1日より「問題数」「時間」が変わります。インターネット上には,変更前の情報が氾濫していますから,十分注意して情報収集してください。詳しくは,以下の記事をご覧ください。特に,過去問演習の際は「形式が変更されること」を頭に入れたうえで取り組んでみてください。
Writing セクションの勉強法
最近、効率的な英語学習方法について様々な議論が交わされています。
……。
ハッキリ言いますが、これらのような勉強方法はTOEFL iBTに直結しません。というのも…
一般的な英語学習法
≠TOEFL iBTの学習法
なのです。つまり、日常会話をペラペラにする目的で英語を勉強しても、TOEFL iBTのスコアには直結しないんです。
ですから、TOEFL iBT対策はTOEFL iBT対策として完結させたいところです。そこで、この記事ではTOEFL iBT 対策として私がおすすめする100%近道の勉強方法を2か月という期間を想定してご紹介します。
勉強の流れ
1)テンプレ暗記
2)パラフレーズのコツを習得
3)スキマ時間にブレインストーミング練習
4)過去問演習
という流れになります。テンプレートの使用については是非が分かれるところですが、私の見解ではTOEFL iBTスコア90upまではテンプレートで対策可能です。
純正の日本人が文化の違う言語で自然な表現を書けるようになるのは、残念ながら非現実的です。さらに、20分~30分で数百文字を書くことが求められますが、テンプレなしでは十分な文字数を確保できません。我々にできることは、テンプレートという型に英語圏の論理を落とし込んで利用することではないのでしょうか。
テンプレ暗記
Writingでは計2題出題されます。1問目は講義型を聞いて提示される文章と比較する記述(Integrated Task)、2問目は適当なトピックに関する自由記述(Independent Task)となっています。
さらに、1問目(Integrated Task)は150~225words、2問目(Independent Task)は300wordsが望ましいと問題文の最初に提示されます。したがって、それぞれの問題に適する英語の論理構造を使ったテンプレートを用意する必要があります。簡潔に言うと、以下のようなテンプレを用意する必要があります
★1問目
筆者と話者の対比構造
★2問目
論説文の構造
これらのテンプレを使いこなせば、1問目(Integrated Task)は300words、2問目(Independent Task)程度は450wordsも書くことが可能です。実際、私もこのテンプレに助けられ本番では手が止まることはありませんでした。それでは早速テンプレート大公開としましょう。
1問目のテンプレート(Integrated Task)
The author and the lecture are both talking about ( A&B ). However, the professor claims that ( B ), and he refutes the main points made in the reading passage. The three points of view between the two parties are presented as follows.
First of all, the lecture argues that ( B ). This idea questions the writer’s point of view that ( A ). In addition, he states that ( B ). He also mentions that ( B ).
Second, the speaker takes the position that ( B ). This standpoint is also opposed to the claim in the article that ( A ). In his opinion, he tells that ( B ). Furthermore, he notes that ( B ).
Finally, the professor goes further to make a point that ( B ). This viewpoint also refutes the writer’s view that ( A ). In the lecture, he says ( B ). According to the lecture, the speaker points out that ( B ).
Therefore, the main points made by the professor cast doubt on the main points made in the reading passage.
2問目のテンプレート(Independent Task)
Recently in modern society, people’s sense of values has been more diverse from person to person, and they have various opinions as to ( +&ー ). Some people argue that ( - ). Others contend that ( + ). If asked, those groups would present compelling arguments to corroborate their assertions. As far as I’m concerned, I adopt a firm position that ( + ). I would like you to give one opposite opinion and one supporting reason why I came to the conclusion.
First of all, we must acknowledge the fact that ( - ). Furthermore, it’s time that ( - ), but ( + ).
On the other hand, ( + ). For example, ( + ). I believe that this is the case for many other people as well. In fact, it seems that ( + ).
In conclusion, while I recognize the possible advantages of the idea that ( - ), I would agree with the opinion ( + ).
テンプレート解説
1問目のテンプレート(Integrated Task)に関しては、( A )にリスニングの内容、( B )にリーディングの内容を入れることで、キレイに英語の対比構造を表現することができます。2問目のテンプレート(Independent Task)に関しては、( + )にあなたの主張,( ー )に対立意見を入れることで、譲歩構文をうまく用いて自分の意見を主張することができます。
それでは、実際に自分がテンプレートを使うとき何に気をつければよいのでしょうか。それが次に紹介するパラフレーズという考え方です。
パラフレーズのコツを習得
Writingではパラフレーズが大切になってきます。パラフレーズとは、ある表現を違う語句で言い表すことです。英語圏の文化として
「同じ言い回しはできるだけ避ける」
という慣習があります。例えば上のテンプレートの各段落で
・the lecture argues that
・the speaker takes the position that
・the professor goes further to make a point that
がパラフレーズを利用しています。3文とも同じ意味を表していますが、違った言い回しを利用していますね。もっと単純には
・also
・furthermore
・in addition
というように「さらに」という表現をパラフレーズしています。これはテンプレだけでなく、みなさんが実際に打ち込む内容もパラフレーズする必要があります。テンプレートに接続詞や主節のパラフレーズは入っていますから、みなさんが実践するのは動詞・名詞・形容詞・副詞のパラフレーズがほとんどだと思います。
しかし、名詞・形容詞・副詞のパラフレーズは語彙力の問題になってきます。詳しくはコチラの記事をご覧ください。
スキマ時間にブレインストーミング練習
この勉強方法は、主に2問目(Independent Task)の対策になります。続きはコチラの記事をご覧ください。
過去問演習
過去問演習では、『The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM』を使います。
さらに、もっと演習を積みたい方や時間に余裕がある方は、以下の追加課題にもトライしてみてください。
①『Official TOEFL iBT Tests Volume 1, 2nd Edition (Official Toefl iBT Tests)』
②『Official TOEFL iBT Tests Volume 2 (Official Toefl iBT Tests)』
③『TOEFL iBT® Interactive Sampler』(ETSの公式HPから無料ダウンロード)
④『TOEFL iBT® Test Questions 』(ETSの公式HPから無料ダウンロード)
はい。答えは至極単純で、TOEFL iBTはパソコンを用いた特殊なテストだからです。
つまり、パソコンで受けるテストにおけるコツさえつかんでしまえば、いとも簡単に高得点が取れてしまうのです。よく比較される例としてIELTSが挙げられますが、IELTSは筆記試験なので紙を使った勉強方法が効果的でしょう。(IELTSについてはコチラの記事をご覧ください)
私の友達は、日本人著者による参考書や紙ベースの模試を用いて勉強していたのですが
という状況に陥っていました。そんな大惨事になる前に、公式のPC上の過去問を解くのは当然のことでしょう。まずは敵を知るところから始めるのです。ここまでを復習しましょう。
★テンプレ暗記
★パラフレーズのコツを習得
★スキマ時間にブレインストーミング練習
★過去問演習
さて、次は具体的な学習計画です。
学習計画
TOEFL iBTの学習計画の立て方については、以下の記事をご覧ください。
Writingセクションの解き方
Writingセクションでは、上で書いたことが練習できていれば基本的には満足のいく点数が取れるはずです。Listeningではメモを取るなというアドバイスをさせていただきましたが、Writingではメモが命です。メモの取り方については、コチラの記事をご参照ください。ここまで対策すれば
と思うかもしれません。しかし、1つだけ落とし穴があります。本番で使用するキーボードが日本式のキーボードと配置が違う可能性があるのです。わたしがTOEFL iBTを初めて受験した時は
キーボード中のアポストロフィーを探すという、極めて無駄な時間を作ってしまいました。このような事態にならないようにぜひコチラの記事をご参照ください。
まとめ
お疲れさまでした。以上がWritingセクションのおすすめ勉強法・おすすめ解き方です。少しでもお力になれれば幸いです。
いつも拝見しています。今、大学生で交換留学に必要なスコアが61点なのですが、どう勉強したらいいのでしょうか?次のテストが3ヶ月後に試験があります。今のスコアがR8、L8、S5、W5です。後、writingのテンプレートの攻略を読みました。実際に模範解答を書いてくれるとありがたいのです。返信待っています。
Taku様
コメントありがとうございます。
交換留学にライティングのスコアが必要だということですね。
最低でもスコア61を取れるような勉強法について,私のできる範囲でお伝えできればと思います。
スコア61でしたら,やるべきことはそこまで多くはありません。
方針としては以下の通りです。
<方針>
・1ヶ月目:1日100単語を「見る」
まずは単語を覚えることから始めましょう。単語帳は弊サイトで紹介しているもので,まず間違いないと思います。最初からペースをあげて取り組んでも三日坊主で終わるだけですので,1日100単語が厳しそうであれば,まずは自分ができる範囲で毎日の目標をセッティングすることが大切です。ちなみに,単語帳の全ての単語を覚える必要はなく,レベル○○まででOK,というように自分で決めてしまえば大丈夫です。
・2ヶ月目:大まかなテンプレートを覚える
試験を受けたことがあるということですので,大体のテスト形式は頭に入っていると思います。ですので,各セクションの出題形式やそれに対応する答え方を自分で作ってみてください。弊サイトを参考にしてもOKですし,他のサイトでももちろん構いません。テンプレートを覚えることに関しては,否定派も一定数いますが,スコア61でしたらテンプレートを覚える方が手っ取り早く目標スコアに達することができると思います。
・3ヶ月目:とにかく問題を解く
まずは公式問題集を購入してください。そして,最後の1ヶ月はひたすら問題を解いてください。1日各セクション1題ずつは少なくとも取り組んでください。余裕があれば,毎日,本試験と同じ問題数をこなしてください。そのときには,必ず2ヶ月目で行なったテンプレートを使いこなせるように練習してください。また,わからない単語があれば,その都度単語帳に振り返って印を付けるなどしてください。
以上,恐縮ながら本当に大まかなアドバイスです。もう少し詳しく相談したいとのことでしたら,ぜひお声掛けください。
zukaさんありがとうございます。アドバイス通りにやっているところです。TOEFL3800と公式問題集を毎日やっています。最近はリーディングとリスニングは半分取れるようになりました。しかし、スピーキングとライティングが模試などで8点と8点でした。もっとテンプレートの暗記とやり込みをしなければならないと実感しました。
9月留学の予定ですが、コロナの影響で留学できるかは分からない状態ですが頑張りたいです。
Taku様
参考にしていただいているとのこと,嬉しく思います。
スピーキング・ライティングはほとんどの人がネックになるセクションです。
実際に口に出したり,タイピングをすることが何よりも大切になってきます。
自宅受験の選択肢もあるかと思いますので,ベストな状況でテストに臨めるよう,応援しています。
zuka