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【超初心者向け】MaaSとは?自動車業界で今注目のサービスを分かりやすく解説します!

本記事は教養記事シリーズその10です。その他の教養記事はコチラの目次をご覧ください。

★この記事の流れ★

 MaaSって?
 メリットは?
 今の状況は?
 未来はどうなるの?

本記事は初学者の理解を優先しているため正確性に欠ける場合があります。致命的なミスはご指摘いただけますと助かります。

 

MaaSとは

MaaSは「Mobility as a Service」の頭文字を取った略称で,マースと呼びます。直訳すると「サービスとしての移動」ですが,分かりやすく翻訳すると「あらゆる移動の垣根を越えたサービス化」ということになります。国土交通省によるMaaSの説明は,以下の通りです。

MaaSは,ICTを活用して交通をクラウド化し,公共交通か否か,またその運営主体にかかわらず,マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえ,シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念である。利用者はスマートフォンのアプリを用いて,交通手段やルートを検索・利用し,運賃等の決済を行う例が多い。

(出典:国土交通省 国土交通政策研究所 機関誌 PRI Review 69号 パースペクティブ

いま100年に一度の変革期と呼ばれている自動車業界では,既存の移動手段をシームレス化して便利で柔軟な移動を可能にするだけでなく,電気自動車や自動運転技術が商業化することで私たちの移動手段も大きく変化するということが予想されます。

 

利点

MaaSという概念が広く普及され社会で利用されるようになると,個人の効率的な移動が可能になります。渋滞が緩和され,排気ガスが減少し,個人の自動車保有台数を減らすことができるために土地の有効活用の可能性も広がります。また,主な移動手段が自家用車からMaaS上のサービスや公共機関にシフトすることで各路線の収入が増えます。何よりも,予約・決済・乗車の一連の流れを1つのサービス上で完結させることができるため,利便性が飛躍的に向上します。

 

欠点

自家用車の需要が減少することで,自動車販売台数が減少して自動車業界に打撃を与えます。しかし,MaaSの実現に向けて走り出している社会で自動車業界が生き残るためには社会の流れに順応する必要があるため,直面することは必至の問題なのかもしれません。それだけでなく,電気自動車が主流になるとガソリンスタンドをはじめとした産業にも打撃を与えることになります。こちらも販売台数の問題同様に避けられない問題だと思います。

 

課題

MaaSの実現に向けては,データ提供のためのプラットフォームの設備,データのオープン化,電気自動車や自動運転などの技術の発展,AIをはじめとしたテクノロジーの活用などが挙げられます。いずれも,いま注目を集めて急成長している分野が関わりあっていることが分かります。

 

MaaSの成長レベル

スウェーデンのチャルマース工科大学によると,MaaSの成長レベルは5段階に分類されるといいます。レベル0はそれぞれのサービスが孤立して提供されている状態で「統合なし」を表します。レベル1は利用者に料金や時間といったような情報が提供されている状態で「情報の統合」を表します。レベル2は複数のサービスを組み合わせて予約や決済が可能な状態で「予約・決済の統合」を表します。レベル3は各種サービスが料金体系など連携をとっている状態で「サービスの統合」を表します。レベル4は国や自治体レベルで計画を実行していく状態で「政策の統合」を表します。

MaaSの5段階

レベル0:統合なし
レベル1:情報の統合
レベル2:予約・決済の統合
レベル3:サービスの統合
レベル4:政策の統合

 

具体例

MaaSという概念は分かったけど…
具体的なイメージが湧かないな…

MaaSはここ数年で出現した概念であるものの,すでに実現されている事例も数多くあります。例えば「Uber」や「Grab」などの配車サービスはMaaSの概念を実現したものとして有名です。他にもシェアパーキングや相乗り制度などもMaaSに関係したサービスになります。

特に有名なのが,フィンランドのベンチャー企業「MaaS Global(マース・グローバル)社」が提供している「Whim(ウィム)」というサービスです。こちらのサービスでは,利用者は目的に応じて料金プランや交通手段を選択でき,予約・乗車・決済を一度に済ますことができるという,まさにMaaSを実現させたサービスであるといえます。他にもドイツの「Qixxit」や日本のトヨタ自動車による次世代電気自動車「e-Palette Concept」が注目されています。

 

SaaS/PaaS/IaaSについて

より基本的な概念として,SaaSやPaaS,IaaSが挙げられます。詳しくは,以下の記事をご覧ください。

【超初心者向け】IaaS・PaaS・SaaSの違いとは?シンプルにまとめます。本記事は教養記事シリーズその47です。その他の教養記事は【超初心者向け】3分で分かる!教養記事シリーズ目次をご覧ください。 ...

 

まとめ

MaaSに見られるように,テクノロジーの社会実装のステップでは様々な分野を横断して組み合わせて利用する必要があります。たとえば,IoTは家電製品などへの応用として広く認知されるようになりましたが,MaaSにおいてもIoTの活用は必須です。子供のころからの夢であった「どこでもドア」を実現させることはまだ遠い未来のことではありますが,それに近いような「モビリティ・シームレス社会」が実現される未来はそう遠くないと感じました。

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