みなさんは海外旅行でスマホが使えなくて不便に感じたことはありませんか。私も留学中Wi-Fiがないところでスマホが使えず悩んでいたところ留学先で現地の友達に
と教えてもらい,無事Wi-Fiがなくてもスマホが使えるようになりました。私自身,SIMカードという言葉は聞いたことはありましたが
と思っていました。しかし,いざSIMカードを作ってみるとその簡単さに驚きました。非常に単純な仕組みですので,ぜひみなさんにはSIMカードを買っていただいて快適に海外での生活を送ってほしいです。
そこで,この記事では初心者に向けてSIMカードとは何かから買い方、使い方まで徹底解説したいと思います。
SIMカードとは何かを分かりやすく解説します。そして,実際にどのように使うか・どこで買うのかまで分かりやすく解説していきます。
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そもそもSIMカードとは…?
SIMカードとは,一言でいえば「スマホの身分証明書」のことです。
1つのSIMカードには1つの電話番号が対応します。そして,電話番号を保有することでdocomoやauなどといった大手キャリアの通信回線を使えるようになるのです。つまり,SIMカードというのは電話番号と通信回線を結び付けて使えるようにする証明書なのです。
SIMカードってどんな形をしているの?
そんなSIMカードですが,現在5種類のSIMカードが流通しています。
①標準SIMカード
②mini SIMカード
③micro SIMカード
④nano SIMカード
⑤e-SIMカード
しかし,実際にはほとんどの最新機種で「④nano SIMカード」が使用されています。
このように非常に小さなカードになっています。
なんでSIMカードが必要なの?
非常に鋭い指摘ですね。たしかに,SIMカードなんて無くしてしまった方が便利だと感じるかもしれません。しかし,SIMカードというのはいわば携帯端末と通信業者の橋渡し的役割を果たします。たとえば,Appleはdocomoやauのように通信回線の事業は大きく展開していませんよね。それだけスマホ端末の開発に力を入れているということです。
これから分かるように,SIMカードというのは「スマホ端末」のテクノロジーを「通信業者」のテクノロジーを同時に発展させていくために必要なのです。また,SIMカードがあることで1つの端末で2つ以上の電話番号を運営することができます。
SIMカードってどこで買うの?
SIMカードはほとんどの場合携帯契約の際に付属しています。つまり,みなさんの手元にスマホがあれば,みなさんはすでにSIMカードを持っているのです。また,海外では空港がメジャーな購入場所になります。
他にもショッピングモールや町中の通信業者,SIMカード専門店などで購入することができます。ちなみに,私がベトナムで購入したSIMカードはベトナム大手通信業者の「mobifone」です。
SIMロックって…?
よく聞く言葉として「SIMロック」というものがあります。これは,SIMカードの海外使用に大きく関わります。SIMロックというのは,大手キャリア会社による一昔前の囲い込み戦法です。というのも,SIMカードに使用制限(ロック)をかけることで顧客を囲い込もうとしたのです。
当時,携帯が普及し始めてからは通信業者の方が携帯端末業者より権力を持っていました。ですから,通信業者は携帯端末を作る業者に
というような戦法で,我々にとっては一見格安の携帯かと思わせておいて,実は使っていくうちに通信業者が大儲けする仕組みが出来上がってしまったのです。これを見かねた政府は
と注意喚起を行ってきました。そしてついに,2015年に政府から「SIMロック解除義務」命令が下されるのです。これにより大手キャリア会社はSIMロック解除をするようになりました。これは携帯通信業界に大きな激震を走らせました。
一方,一般市民の我々にとってはメリットの方が大きいでしょう。なぜなら,SIMロックが解除されることで携帯端末さえあれば自分でキャリアを選べるからです。docomoやauなどといった大手キャリアはもちろんのこと,最近よく聞く「格安スマホ」の通信業者に乗り換えることも可能になりました。そしてなにより海外でもSIMカードを購入することで海外の回線を使えるようになったのです。
SIMカードを使えるようになるまで
以下では,海外でSIMカードを使って現地の回線を利用するための方法を解説していきます。
①SIMロック解除(日本or海外)
②SIMカード購入
③SIMカードチャージ
④電話番号登録
⑤APN設定
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
SIMロック解除
SIMカードを使うためには,まずSIMロックを解除する必要があります。こちらは日本でも海外でも可能ですが,日本でやってしまった方が楽に済ませられるでしょう。キャリアにもよりますが,SIMロック解除には条件があります。それは例えば
といった類のものです。またSIMロック解除方法は,ネットor電話or店頭の3種類であることが多いです。方法によっては料金が請求されるケースがありますのでご注意ください。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
【各キャリアSIMロック解除方法】
●docomo SIMロック解除方法
●au SIMロック解除方法
●SoftBank SIMロック解除方法
SIMカード購入
こちらは,上でもお伝えしたように現地の空港や通信業者,SIMカード専門店などで購入することができます。それに加えて,日本でも現地のSIMカードを購入できるケースもありますが,ほとんどの場合割高になってしまうので現地で調達するのがベターです。私がベトナムで購入したのは「mobifone」という通信会社の「2か月契約で2G/日」というパックでした。
そうですよね。日本の感覚からすると,ベトナムの通信料は破格です。この料金は「規定量のネット通信+20秒/日の通話」のみしか含まれておりませんので別途通話料として300円程度チャージしました。
SIMカードチャージ
SIMカードの中にはデータ通信料自体がプリペイド式のカードも存在します。そのようなカードでは,購入時に必要な分だけ現金をチャージする必要があります。
電話番号登録
SIMカードを購入してチャージまで完了したらあとは設定系のみです。「mobifone」の場合はSIMカードを差した状態で端末を返してくれます。電話番号はSIMカード購入時のケースに書いてあります。
こちらの電話番号を携帯端末に登録していきます。
【iosの場合】
「設定」→「電話」→「自分の番号」
【androidの場合】
「設定」→「端末情報」→「端末の状態」→「SIMのステータス」
APN設定
APNとは「Access Point Name」の頭文字で,端末をネット通信に接続させるために必要な情報です。難しそうに思えますが設定は単純です。
【iosの場合】
「構成プロファイル」をインストールします。SIMカード購入時にインストール先のURLが記載されているはずなので、そちらのURLから構成プロファイルをインストールしてください。
【androidの場合】
「設定」→「モバイルネットワーク設定」→「アクセスポイント名」で通信業者の情報を入力してください。
お疲れ様でした。以上でSIMカードの設定は終了です。これでめでたく海外でスマホを使えるようになりました!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このような方も多いのではないでしょうか。海外旅行ではスマホが命と言っても過言ではありません。逆に言えば,スマホさえ手元にあればたいていのことは解決できます。さらに常にネットを使える状態であれば,海外でもさほど不便な状況になることは少なくなるでしょう。ぜひみなさんも,SIMカードを利用して快適な海外生活を送ってくださいね。