みなさんはベトナムのお祭りに対してどのようなイメージをお持ちですか?私は
なんて勝手に思ってたりしました。しかし実際に過ごしてみると,現地の方々がいかにお祭り好きかが身にしみて感じられました。そこで,この記事ではベトナムのお祭りの1つである「中秋節」について体験したことをお伝えしていきたいと思います。
ベトナム流中秋節のお祝いと「ドラゴンダンス」
体験談をお伝えします。
ベトナムと太陰暦
コチラの記事でもお伝えしているように,ベトナムでは西暦に加えて太陰暦の影響も色濃く残っています。かつてベトナム人はお月様を神様だと崇めていました。そして,月が一番きれいに輝く太陰暦8月頃にお月様にお供えをする文化がありました。日本でいうところの十五夜にあたります。その文化が受け継がれ中秋節という形で残されています。ちなみに今でも太陰暦を採用するベトナムでは中秋節だけでなく,新年のお祝いも太陰暦1月に行われます。
例えば太陰暦8月はおよそ西暦9月です。文化スポーツ観光省文化局によると,ベトナムには年間7966件のお祭りがあるとされていますが,その中でももっとも盛り上がるお祭りは新年のお祝いです。
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毎年2月頃に2週間にもわたって太陰暦の新年を祝います。それに次ぐ盛り上がりを見せるのが中秋のお祝いです。
中秋のお祭りって…?
太陰暦で一番お月様がキレイに輝く日に行われる中秋のお祝いですが,現在のベトナム流では「子供のための」お祭りになっています。お月様にお祈りをして,子孫の繁栄を願います。
ドラゴンダンス
中秋のお祭りの期間になると,いたるところから「ドンシャン♪」という楽器音が聞こえてきます。私は当時家の中にいて何のことだか分からなかったので音のするほうへ覗きに行ってみました。すると,道沿いの各家庭で子供がドラゴンのお面と着ぐるみを被って音楽に合わせて踊っていました。
ドラゴンダンスは中国から伝わった文化です。
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約100年前に台湾で伝染病で苦しめられた人々が,疫病を追い払うための儀式として踊り始めたのが由来だと言われています。それがベトナムに伝来して,独自の形で変化・発展して今の形に至ります。規模も様々で,上でお伝えしたような各家庭で行われるものもあれば,周りの人々を巻き込んで盛大に行われるものまであります。
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ドラゴンダンスでは,お面をかぶった人が扇子でドラゴンを煽りながら近所を回っていきます。
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後ろでは太鼓とシンバルとでっかいトライアングルを演奏しています。
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日本のなまはげ祭りのように子供にが泣いてしまうような雰囲気ではなく,むしろ子供たちはドラゴンに憧れを抱いているようでした。小さい子はみなドラゴンの後ろについてダンスの真似をしたり,戦いを挑もうとしたりしています。ドラゴンはサービス精神が旺盛で見物客のとても近くまで来てくれます。こんな高い位置から観客を煽ったりもしてくれます。
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終盤には高い足場が建てられて,この上をドラゴンがジャンプして渡るという大道芸が披露されます。私が見たのは男性陣2人によるドラゴンだったのですが,非常にアクロバティックで興奮しました。
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ドラゴンが失敗せずに足場を渡ることができれば幸運がもたらされるとされています。幸運を招いてくれたドラゴンにはお口の中にお金を入れて祈願するという習わしもあります。こんな感じで「入れてくれ~」という仕草をみせるのでその際にパッと入れてみてください。
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提灯
子どもが楽しめるのはドラゴンダンスだけではありません。提灯をもって近所を回るのも恒例行事です。
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この慣習はある言い伝えが起源だとされています。
月には1組の美男美女が住んでいる。中秋節にはその2人が下りてきて子供たちにプレゼントをしてくれる。だから,月が見える夜に提灯をもって出歩くのだそうです。
実際は近所の大人がお菓子を配ってあげます。ベトナム流ハロウィンといったところでしょうか。
現在では,提灯だけでなくピカピカ光るお面やライトなどを持ってわいわい楽しむ子供もいます。中秋節には日本のお祭りと同じような雰囲気で町中に人があふれかえります。
月餅
中秋のお祭りでは月餅(げっぺい)をお祝いとして渡しあうという文化があります。
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日本でいうところのお月見団子です。元はといえば,お月様へのお供え物のために「ムーンケーキ」と呼ばれています。中秋のお祝いで月餅を食べることはベトナム人にとって非常に意味をもつものです。というのも,月餅を一緒に食べることで婚約者は初めて認められるとされています。月餅も今ではたくさんの種類があります。
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あんこやティラミスエビが入ったものまであります。ただ1つ,全ての味に共通しているのが「アヒルの塩漬け卵」が入っていることです。写真の黄色いヤツです。月を見立てているので,どの味の月餅にもお構いなしに入っています。外がチョコなどであれば甘いとも辛いともいえない不思議なミックス味になります。正直私も…
となりました。現地の友達に聞いても
と言っていました。日本人の舌には合わないかもしれませんが,ぜひお試しください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一見するとただ騒いでいるだけのお祭りですが,実は様々な意味合いが含まれているのですね。渡航先の文化を知ることでさらに旅行を楽しむことができます。世界のお祭りだけで番組が成立してしまっている日テレの番組もあるくらいですからね…。
逆に,お祭りを通して国の文化を学ぶことができます。ぜひ皆さんも旅行先の「お祭り」に注目してプランを立ててみてはいかがでしょうか。