本記事は教養記事シリーズその50です。その他の教養記事は【超初心者向け】3分で分かる!教養記事シリーズ目次をご覧ください。
図の種類
UMLとは
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UML
UMLはUnified Modeling Languageの頭文字をとった略称で,日本語に直すと「統一モデリング言語」となります。
UMLは,主にソフトウェアを設計するときの構造や機能を形式化して,みんなで共通の図(言語)を使おうという発想に基づきます。人によって表現方法が異なれば,マルチプレーも難しくなってしまいます。そこで,共通言語として話し合えるように図を形式化してしまいましょうということです。
図の種類としては,主に以下の11個が挙げられます。
【構造図】
●クラス図
●コンポーネント図
●配置図
●オブジェクト図
●パッケージ図
【振る舞い図】
●ユースケース図
●アクティビティ図
●ステートマシン図
●相互作用図
・シーケンス図
・コミュニケーション図
クラス図
クラス図は,UMLの中でも最も基本的なダイアグラムです。クラスやオブジェクト間の依存関係,制約,汎化などが視覚的に構造化されます。
コンポーネント図
システムを構成する要素(コンポーネント)間の関係を表します。
配置図
物理的な配置関係を表す図です。通信アーキテクチャも表現することができます。
オブジェクト図
インスタンス間の関係を表します。
パッケージ図
クラスをまとめたパッケージ間の関係を表す図です。
ユースケース図
設計中のシステムを分析するために,外部とのやりとりを記述する図です。
アクティビティ図
一連の処理(アクティビティ)のフローを表す図です。
ステートマシン図
システムの動的な性質を分析するために,オブジェクトの取りうる全ての状態を記述する図です。
相互作用図
オブジェクトの相互作用を表す図には,シーケンス図とコミュニケーション図があります。
シーケンス図
シーケンス図では,時間軸状におけるオブジェクトの相互作用を表します。
コミュニケーション図
コミュニケーション図では,オブジェクト間の相互作用を表します。
ひとこと
ここらへんは,実務に関わらないとありがたさが分からない分野かもしれません。大規模な開発等に関わる見込みがある方は,小さな規模の開発でUMLによる設計を試してみるのも良いかもしれません。