みなさんはベトナム料理と聞いて何を思い浮かべますか…?恥ずかしながら,私がダナンに住む前はベトナムにはフォーしかないと思っていました。しかし,実際にベトナムに来てみるとローカルフードの豊富さに驚かされました。そこで,この記事ではベトナムに行く予定の皆さんに向けて
というローカルフードを厳選して15品お伝えしていきます。
ベトナム料理のおすすめ14選をお伝えしていきます。
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Bánh mì(バインミー)
ベトナム流サンドウィッチ。フランス統治の影響から,パンはフランスパンです。中身は様々で,ソーセージや鶏肉卵やピーマンなどがよく用いられます。
Bún(ブン)
ベトナムでメジャーな麺類です。日本でいうビーフンや春雨に似ています。魚や鶏肉,貝やトマトなど,豊富なラインナップを展開しています。Bún(ブン)の中でも特におすすめな種類をお伝えしていきます。
Bún chả (ブンチャ/ハノイ流)
Bún chảはBúnの中でも最もポピュラーなメニューです。chảはベトナム語で肉や魚のハンバーグのことを指します。ハノイ流では,甘酢スープの中にたっぷりのハーブとBúnを入れます。スープの中には香ばしい鶏肉と肉汁滴るハンバーグが入っています。私がベトナムに来てたくさん食べた料理の1つです。
Bún chả (ブンチャ/ダナン流)
こちらはダナン流のBún chảになります。ローカルな味を体験したいのであればぜひ一度は味わってほしい一品です。なぜか。上にかかっているソース(マムトム)が非常に独特のにおいがするのです。人によっては「臭っ!」と感じるかもしれません。現地の人には大人気のメニューで,濃厚な風味が楽しめます。実際は口に入れるとピーナッツやハーブと臭みが中和して,美味しく食べられますよ。
Bún riêu(ブンリュウ)
ブンチャに次いで人気のあるメニューが,こちらのブンリュウです。riêuというのは,魚介系のダシに酸味を加えたスープのことを指します。お店では,写真のような形で料理が提供されます。ここから調味料でベトナム流に仕上げていきます。まずはこちらの唐辛子。小さじ一杯でも十分な辛さになってしまいます。
お次はこちらのマムトム。かなりにおいが強烈なのですが,スープに入れるとあら不思議。まろやかな風味になってしまいます。
最後はこちらのオニオン&キャロット。玉ねぎとニンジンをお酢で味付けしたピクルスみたいなものです。これを入れることで,スープが引き締まります。
完成図がこちら。調味料を入れた後は,付け合わせの野菜を山盛りにして食べます。
スープを最後の一滴まで飲み干してしまうほど絶品の料理です。
Bún chả cá(ブンチャカー)
ブンチャカ―はダナンで親しまれているブンチャの種類です。Cáというのはベトナム語で魚を意味していて,Búnにさつま揚げが入っているローカルフードです。Bún riêuと同じように卓上の調味料でベトナム流にアレンジして楽しみます。
Bún bò Huế(ブンボーフエ)
bòはベトナム語で牛,Huếはダナン北部にある地名を表しています。つまり,ブンボーフエはフエ風の牛を使ったブンということになります。レモングラスの効いたあっさりとしたスープが特徴的です。ダナンの友人にブンの中だったら何が好きかと聞いてみたところ,多くの人は「ブンボーフエ」と答えました。庶民に親しまれているローカルフードの1つです。
Phở(フォー)
ブンと同じくベトナムで最も知られている麺類の1つです。フォーはお米から作られる平たい麺です。奥にある揚げパンのようなものは「quẩy(クオイ)」と呼ばれていて,小さくちぎってフォーと一緒に食べます。現在では「フォー」がブランド化していて各地にお洒落なフォー屋さんができています。フォーを食べずしてベトナムに来たとは言えないかもしれません。
Mì quảng(ミークワン)
ダナン発祥の麺類です。日本で言うと,きしめんに相当する料理になります。北部では濃いスープに絡ませ,南部では薄いスープに絡ませるのが一般的です。付け合わせのピーナッツと歯ごたえのある鶏肉が絶妙な風味を作り出します。
Bánh canh(バンカン)
バンカンは日本でいうところのうどんに相当する麺類。その長さは非常に短く,すすらなくてもパクっと食べられてしまいます。味のラインナップは非常に豊富で,「魚」「肉」「貝」「蟹」…などなど様々なバンカンを楽しむことができます。ブンやフォーと比べてあまりメジャーではない麺類ですが,筆者が激推したいベトナム料理の1つです。
Nem rán/Chả giò(ネムザン/チャーヨー)
揚げ春巻きのことを指します。北部では「ネムザン」,南部では「チャーヨー」と呼ばれています。日本の春巻きと似ていて,親しみやすい風味をしています。大きさは日本の春巻きよりも小さく一口サイズになっています。
Nem cuốn/Gỏi cuốn(ヌムクオン/ゴイクオン)
生春巻きのことを指します。ダナンでは非常に親しまれていて,ハーブやしそと豚肉を巻いて食べるのが一般的です。「ライスペーパー」とも呼ばれています。ここでも臭い調味料「ヌクマム」につけて食べるのがダナン流です。
Cơm gà(コムガ―)
ベトナム流チキンライス。ガーリックライスの上にドカンとチキンをのせた一品。麺類こそ有名なベトナム料理ですが,日本顔負けのクオリティのご飯料理も楽しむことができます。
Bánh xèo(バインセオ)
広島風お好み焼きならぬ「ベトナム流お好み焼き」です。米粉から作った生地を焼いて,豚肉やもやしなどを挟みます。触感はパリッとしていて,屋台にもよく売られています。
Bò bía ngọt(ボービアゴッ)
屋台でよく売られている巻物デザートです。Bò bíaは春巻き,ngọtは甘いことを表します。中身はココナッツとゴマ,甘いソースがかかっています。
Bò bíaは,デザート以外にも甘くないおかずとして売られています。どちらとも子供に大人気の手軽に食べられるおやつです。
Chè(チェー)
果物、海藻、イモ類、穀類などをココナッツミルクにいれて,煮込んでできる食べ物。中身は様々で,ドリアンを入れて食べる地域もあります。
Cà phê(カフェ)
ベトナム流のコーヒー。日本のインスタントコーヒーとは違い,ステンレスを使って淹れるので濃い味のコーヒーが出来上がります。ベトナムでは「ミルクコーヒー」=「練乳コーヒー」なので,ミルクを入れると必然的に甘くなります。
Cà phê trứng(カフェチュン)
こちらは英語でエッグコーヒーと呼ばれているベトナムの伝統的な飲み物です。エッグコーヒーは約70年前にハノイで誕生しました。当時ハノイではミルクコーヒーを作るときに牛乳が不足していました。そこで代わりに,卵黄を用いるレシピが考案されたのです。
作り方はとても単純で卵黄と砂糖をかき混ぜてフワフワにしたエッグクリームをほろ苦いコーヒーに注ぐだけです。その味は「ティラミス」や「プリン」を思わせる濃厚さです。最近では日本の横浜にもエッグコーヒー専門店が上陸するなど,人気が高まっている飲み物です。
Nước mía(ヌックミーア)
サトウキビのフレッシュジュース。ベトナムの道沿いでよく売っているのを見かけます。サトウキビとはいっても,柑橘系の味に似ていてサッパリした味わいが楽しめます。
Bánh rán(バインザン)
日本でいうところのどら焼きです。緑豆あんの入った揚げ団子のことを指します。ベトナム版ドラえもんではどら焼きの代わりにバインザンが用いられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に,筆者のおすすめベトナム料理をまとめておきます。
●Bánh mì(バインミー)
●Bún(ブン)
ーBún chả (ブンチャ)
ーBún riêu(ブンリュウ)
ーBún chả cá(ブンチャカー)
ーBún bò Huế(ブンボーフエ)
●Phở(フォー)
●Mì quảng(ミークワン)
●Bánh canh(バンカン)
●Nem rán/Chả giò(ネムザン/チャーヨー)
●Nem cuốn/Gỏi cuốn(ヌムクオン/ゴイクオン)
●Cơm gà(コムガ―)
●Bánh xèo(バインセオ)
●Bò bía ngọt(ボービアゴッ)
●Chè(チェー)
●Cà phê(カフェ)
●cà phê trứng(カフェチュン)
●Nước mía(ヌックミーア)
●Bánh rán(バインザン)
グルメを満喫することは旅行の醍醐味の1つですよね。現地の料理を堪能するためには,下調べが必須だと思います。しかし,実際に住んでみないと何がおすすめなのか分からないことが多いと思います。そこで,この記事ではダナン在住経験者として本当におススメできる料理をベトナム旅行を予定している皆さんに向けて紹介してきました。食べてみたい料理をチェックして,ぜひ充実したベトナム旅行を楽しんじゃってください。