ベトナム

【留学生必見!】ベトナムの大学って日本とどう違うの?

ベトナムの大学ってベトナム語の授業しかないの?
ベトナムの先生ってキレイな英語を話せるの?

ベトナムの大学で学ぶというのは実際どのようなものなのでしょうか。ベトナムの大学進学率は約30%で,日本の60%と比べると水準は低いです。(2016年のデータ)しかし,逆に言えばベトナムの大学生は経済的に安定していて質の高い教育を受けてきた人が集まる場所だとも言えます。

社会主義国家ながら資本主義経済を採用しているベトナムでは貧富の格差が教育面でも大きく出ています。そんなベトナムの大学と日本の大学ってどのような違いがあるのでしょうか。そもそも,先生はしっかりしているのでしょうか。この記事では,ベトナム留学を経験した筆者がベトナムの授業と日本の授業を徹底比較していきます。

★この記事の流れ★

ベトナムの大学(ダナン)と日本の大学(京都)を
①言語
②授業時間
③生徒数
④授業形態
⑤雰囲気
⑥教授との近さ
⑦シラバス
の7つの観点から徹底比較していきます。

両者とも文系学部の専門科目を想定しています。

徹底比較の一覧表

まずは結論からお伝えしていきます。各項目の一覧表を以下にお見せします。

比較表まとめ

それでは各項目について詳しく見ていきましょう。

①言語

京都大学では授業のほとんどが日本語で行われます。これはダナン大学でも同じで,ほとんどの授業はベトナム語で行われます。しかし決定的な違いが一点あります。京都大学では学部の教養科目として英語で開講されている授業がいくつかあります。対してダナン大学では,英語の学部が設立されています。(VNUK)また,英語力の差も明らかでベトナム人の方が流暢に英語を話せます。

私が英語の学部に属していたからそう感じただけかもしれません。

②授業時間

京都大学の場合ほとんどすべての授業が90分の授業になっています。最近東大が105分授業を導入したことで話題ですが(東京大学HP),ただでさえ90分でも学生は疲れてしまいます。

対してダナン大学の授業は180分です。ほぼ2倍ですね…。もちろん,途中で休憩は挟まるもののやはり集中力は途切れてしまいます。ちなみに1コマ180分ですので,1日の授業は「午前」or「午後」の2コマ分しか開講されていません。

さらに,京都大学の1限が8:45~なのに対しダナン大学の1限は8:00~です。ベトナムの朝は早いんです…。8:00から180分の授業を受けるというのも心身ともにくるものがありました。私は毎朝バインミーとベトナムコーヒーを買って,食べながらバイクの間を縫って登校していました。

③生徒数

ここが一番の違いだと思います。京都大学では授業にもよりますが専門科目でも100人程度の受講者が集まります。対してダナン大学では20人程度が基本で,多いときは30人,少ないときは4人程度の授業になります。京都大学でもゼミ形態の授業では10人程度で行われる場合もあります。イメージとしては,ダナン大学のどの授業も日本の大学でいういわゆる「ゼミ」形式であると思っていただければ想像しやすいかと思います。

④授業形態

京都大学では主に講義の授業が多いです。対してダナン大学では,グループワーク主体の授業形態になります。授業の最初には適当にチーム分をします。そのチームで,ある1つのアウトプットを出していきます。例えば私が受講していた「Cross-Cultural Management」という授業では,各グループが1つの国についてプレゼン資料をまとめて発表するというスタイルでした。

京都大学では個人によるプレゼンが多い印象でしたが,ダナン大学ではあくまでもチームとしてのプレゼンを課してきます。ベトナムでは家族や友人など,何かと「集団」を重んじる傾向があります。

⑤雰囲気

基本的に両者とも緩い雰囲気です。京都大学の場合は,授業にもよりますがどんな手を使ってでもシラバス記載の要件を満たせば単位は取得できます。ですから,「テスト100%」「レポート100%」の授業ではほとんど人を見かけなくなります。出席しなくても教科書や過去問を見れば対策が可能だからです。授業中も厳しい授業でない限り,テスト勉強をしたり,スマホでゲームしたり,それぞれが好きなことをしています。

対してダナン大学ではそもそも「テスト100%」の授業がありません。ほとんどの場合がグループプレゼンテーションを評価に含みます。さらに,上でお伝えしたように生徒数が少ないので非常にインテラクティブな雰囲気になります。授業の初めに前回の授業内容のまとめを即興プレゼンしたりします。

教授の問いかけにもほぼ100%学生が答えます。そんな授業ですから,学生は毎日出席します。そして生徒数が少ないのでほとんどの全員の学生と毎日顔を合わせることになります。そうなると,学生同士の中は非常に良くなります。お互い顔を知らない人はいないという状況です。

授業クラスの雰囲気は日本の高校に近いものがあります。授業中の雰囲気は,京都大学に比べて良くも悪くも幼稚な面が多いです。授業がつまらなかったら

この授業つまんなくね??

とコソコソ話を始めます。先生がジョークを言えばワッと盛り上がります。ベトナム人は日本人に比べて感情を表に出しやすいと言われているからかもしれません。

⑥教授との近さ

これは海外の大学一般的にいえることかもしれませんが,教授との距離が非常に近いです。授業中の双方向のやり取りはもちろんのこと,一緒にご飯に連れて行ってくれたりもします。京都大学の場合もゼミ型の授業であれば教授との距離が近いですが,講義型の授業では授業中の質問すら難しい雰囲気です。

ただし欧米諸国ほど教授のフォローが手厚いわけではありません。学生のモチベーションも欧米諸国ほどは感じられず,授業後に質問の列がずっと伸びていくなんてこともありません。また授業内容の面でいうと,専門性では京都大学の方が勝っています。そういう意味で,ダナン大学はあらゆる点で中間的な位置に属しているといえます。

ちなみに先生の質は両者とも劣りません。ベトナムでもがっつり米国出身やフランス出身の先生が英語で教えてくれます。

⑦シラバス

ダナン大学では教授が平気でこんなこと言います。

シラバスにはこう書いてあるけどやっぱ変更するわ~

京都大学ではシラバスは絶対です。シラバスはいわば学生が振り回す武器のように扱われています。教授がシラバスに反して学生に不利なことをすれば,学生はシラバスを振りかざすわけです。対してベトナムでは,シラバスはそこまで効力を持ちません。しかし,「評価」の部分は京都大学同様かなり重要視されていました。初回の授業では評価方法を確認しますし,毎回の課題の前にも評価項目を確認します。参考までに私が受講していた3科目の成績評価方法を掲載します。

「Leadership」
・インタビューレポート:20%
・グループプレゼン:20%
・レポート課題:30%
・グループワーク:30%
Total:100%

「Cross Cultural Management」
・授業参加・発言:10%
・中間試験:20%
・グループプレゼン:20%
・期末試験:50%
Total:100%

「Contemporary Issues of International Business」
・授業参加・発言:30%
・レポート課題:20%
・グループプレゼン:30%
・期末試験:20%
Total:100%

まとめ

「海外の大学と比較」という時点である程度予想はついていたかもしれません。京都大学には日本の良さがあり,ダナン大学にはベトナムの良さがあります。それぞれの美味しいところをつまみ食いして,足りないところを補いながら日々精進していきたいと思います。

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