この記事では、TOEFL iBTにおけるListeningセクションの攻略法をお伝えしていきます。まず最初に、この記事でお伝えしたいことをまとめておきます。
1.Listening セクションのおすすめ勉強法
2.Listening セクションのおすすめ解き方
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大前提
TOEFL iBTは2019年8月1日より「問題数」「時間」が変わります。インターネット上には,変更前の情報が氾濫していますから,十分注意して情報収集してください。詳しくは,以下の記事をご覧ください。特に,過去問演習の際は「形式が変更されること」を頭に入れたうえで取り組んでみてください。
Listening セクションの勉強法
最近、効率的な英語学習方法について様々な議論が交わされています。
……。
ハッキリ言いますが、これらのような勉強方法はTOEFL iBTに直結しません。というのも…
一般的な英語学習法
≠TOEFL iBTの学習法
なのです。つまり、日常会話をペラペラにする目的で英語を勉強しても、TOEFL iBTのスコアには直結しないんです。
ですから、TOEFL iBT対策はTOEFL iBT対策として完結させたいところです。そこで、この記事ではTOEFL iBT 対策として私がおすすめする100%近道の勉強方法を2か月という期間を想定してご紹介します。
勉強の流れ
1.スキマ時間にアプリで耳慣らし
2.過去問演習
という流れになります。
大前提として、TOEFL iBTではListeningが最も必要とされる能力になります。なぜなら、Readingを除くすべてのセクションでListeningの内容をもとにして解答しなくてはならないからです。
スキマ時間にアプリで耳慣らし
コチラのアプリがおすすめです。音質が少々悪いのが欠点ですが、無料にして問題数が豊富です。通勤通学のスキマ時間、寝る前の15分間などなど、スキマ時間を有効活用してひたすら問題をこなしていきましょう。
過去問演習では『The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, 5th Edition』を使います。
日本語だと2018年11月時点で4thエディションが最新です。5thエディションを使うのがベストですが、特に大きな変更点はありませんので英語の参考書に苦手意識がある方は上記日本語バージョンを利用するとよいでしょう。
さらに、もっと演習を積みたい方や時間に余裕がある方は以下の追加課題にもトライしてみてください。
①『Official TOEFL iBT Tests Volume 1, 2nd Edition (Official Toefl iBT Tests)』
②『Official TOEFL iBT Tests Volume 2 (Official Toefl iBT Tests)』
③『TOEFL iBT® Interactive Sampler』(ETSの公式HPから無料ダウンロード)
④『TOEFL iBT® Test Questions 』(ETSの公式HPから無料ダウンロード)
始めるの?
はい。答えは至極単純で、TOEFL iBTはパソコンを用いた特殊なテストだからです。
つまり、パソコンで受けるテストにおけるコツさえつかんでしまえば、いとも簡単に高得点が取れてしまうのです。よく比較される例としてIELTSが挙げられますが、IELTSは筆記試験なので紙を使った勉強方法が効果的でしょう。(IELTSについてはコチラの記事をご覧ください)
私の友達は、日本人著者による参考書や紙ベースの模試を用いて勉強していたのですが
という状況に陥っていました。そんな大惨事になる前に、公式のPC上の過去問を解くのは当然のことでしょう。まずは敵を知るところから始めるのです。ここまでを復習しましょう。さて、次は具体的な学習計画です。
学習計画
TOEFL iBTの学習計画の立て方については、以下の記事をご覧ください。
Listeningセクションの解き方
そんな方がたくさんいらっしゃると思います。結論から先に言ってしまいましょう
1)問題形式と頻出パターンを確認
2)メモは取らない
3)冒頭は特に意識を集中させる
4)聞き逃しても大丈夫
以上がListeningセクションの解き方になります。ネット上にはよく
8つの出題パターンがあるので
暗記しましょう。
というような意見も見かけますが、出題の種類を暗記したからといって必ずしも得点に繋がるわけではないでしょう。上で書いた4点に関して最低限おさえておけば、満足する点数は取れるはずです。
ただし、頻出パターンはおさえておく必要があります。最低限の構造は把握しておきましょう。以下で詳しく見ていきます。
問題形式と頻出パターンを確認
Listeningには、お決まりのパターンがあります。各セットの1問目は、こんな問題がよく出題されます。
こんなストーリーです。お分かりいただけたかと思うのですが、基本的なストーリー設計は生徒が教授に相談→何かしら裏切られる→代替案の模索というようなものになっています。
各セットの2問目3問目は教授の講義を聞く内容になります。この講義ではListening中に
このような形式の黒板に書かれたメモが提示される場合があります。講義の中盤ではこの黒板に書かれた用語に関する話が展開することになります。講義形式の問題を前半・中盤・後半に分けるとすれば
前半:講義の導入。これから話す内容の背景ときっかけ
中盤:黒板の用語に関する説明
後半:将来の話。実社会への応用や今後の展望など
というようなパターンに収束します。この大まかな流れさえつかんでおけば、万が一聞き逃してしまっても落ち着いて取り組むことができます。
メモは取らない
TOEFL iBTのリスニングでは、メモを取ることは非効率極まりないです。みなさんの中には、ワーキングメモリという言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
ワーキングメモリは、別名「作業記憶」とも呼ばれ、人間が一時的に記憶を溜めて自由に取り出して使う領域のことを指します。つまり何が言いたいかというと、リスニング1題解いている間であれば人間はワーキングメモリにトーク内容を蓄えておくことができるのです。
各大問が終了すれば、終わった内容を覚えておく必要はありませんからワーキングメモリからさっさとデータを追い出せばよいのです。わざわざメモを取りながら聞くと注意力が散漫になり重要な部分を聞き逃してしまう可能性が高いです。毎日のListening学習で、ワーキングメモリにデータを蓄積させる感覚を身につけてみてください。
冒頭は特に意識を集中させる
Reading同様、Listeningでも冒頭にトークテーマが提示されることが多いです。しかし、上に書いたように冒頭のトークテーマは高確率で裏切られます。つまり、冒頭のトークテーマを把握した後は
と予想を立てながら聞けばよいのです。このような方法を取ることで、私はスコアを急上昇させることができました。
聞き逃しても大丈夫
ここは精神論になってしまうのですが、上に書いた3点さえ頭に入れておけば多少聞き逃したところで大したことありません。Listeningで一番の敵は焦りです。1か所聞き逃すことで焦り、その焦りが次の焦りを引き起こしてしまうのです。
このような姿勢でListeningに臨んでみてください。
まとめ
ぜひ、これらの学習法・解き方を使うことでBESTスコアを目指してください。