本記事は教養記事シリーズその16です。その他の教養記事はコチラの目次をご覧ください。
ロシア疑惑を一言で
何が問題なの?
誰が関わっているの?
ロシア疑惑を一言でまとめると
ロシア疑惑を一言で表すと「トランプ大統領とロシアがウラでつながっているのではないか」という疑いのことです。
ということで,以下ではトランプ大統領とロシアが「ウラで」「つながっている」と疑われている状況を説明していきたいと思います。疑惑は大きく分けて3つあります。
1.ロシアのアメリカ大統領選挙への介入
2.トランプ氏によるロシアとの裏工作
3.トランプ氏の司法妨害
大統領選挙への介入
ロシアは主に「SNS」と「ハッキング」によってアメリカの大統領選挙に干渉したと疑われています。具体的には,SNSでは架空の人物になりすましたアカウントを作成して当時トランプ大統領のライバルであったヒラリー・クリントン氏への批判を拡散し,トランプ氏に有利になるように働きかけたとされています。
また,アメリカ国内においてはロシア人が民主党全国委員会(DNC)のコンピュータをハッキングして多くのメールを不正入手したとされています。その結果,クリントン氏の業務における公私混同が指摘され,支持率を大きく下げる原因になってしまいました。
トランプ氏とロシアの裏工作
元イギリス秘密情報部(MI6)の工作員であるクリストファー・スティールによって書かれた「スティール報告」によると,プーチンが数年間に渡ってトランプをサポートしていたことやトランプ氏の弱みを握って立場的に優位であること,そしてクリントン氏の弱みまでをも握っていることが判明されました。
トランプ氏の司法妨害
2017年5月には,トランプ氏がFBI(米連邦捜査局)のコミー長官を解任しました。トランプ氏の目的が自身が捜査されるのを防ぐためであった可能性も指摘されていて,ロシア疑惑の根拠となる出来事の1つとなりました。
何が問題なのか
ロシア疑惑が真実だとした場合に,まず大統領選挙という国の公的な一大イベントに他国がウラから介入していたことが問題です。さらに,トランプ氏が保身のために権力を乱用したことも問題です。アメリカ政治の透明性や説明責任などが問われています。