本記事は教養記事シリーズその20です。その他の教養記事はコチラの目次をご覧ください。
SMTPサーバとは?
DNSサーバとは?
POPとは?
IMAPとは?
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メールサーバ
メールに関する機能を備えたコンピュータのことを「メールサーバ(mail server)」と呼びます。例えば,メール受信のサービスを提供するサーバは受信サーバ,メール送信のサービスを提供するサーバは送信サーバといいます。ただし,メールのサービスを「受信」「送信」の2つに分けて考えるとSMTPやPOPを説明する際に混乱してしまうので,この記事ではメールのサービスを「配送」「問い合わせ」の2つに分けて考えることにします。
用語解説
メール送受信のしくみをお伝えする前に,サラっと各用語に関して簡単な説明をしていきたいと思います。
●SMTPサーバ(Simple Mail Transfer Protocol)
・・・配送サーバの1つ
●DNSサーバ(Domain Name System)
・・・PC向けの住所と人間向けの住所を紐づけるサーバ
●POPサーバ(Post Office Protocol)
・・・問い合わせサーバの1つ
●IMAPサーバ(Internet Mail Access Protoco)
・・・問い合わせサーバの1つ
メール送受信のしくみ
AさんがBさんにメールを送ったときの状況を考えてみましょう。まず,Aさんが送信ボタンを押してメールを送信します。そうすると,Aさんのメールは配送サーバの1つであるSMTPサーバに到着します。
メールを受け取ったSMTPサーバは,目的地を調べるためにDNSサーバから情報を得ます。DNSサーバはSMTPサーバに送信先のIPアドレスを渡します。
送信先の情報を得たSMTPサーバは,複数のSMTPサーバを経由して目的地のSMTPサーバへと到着します。
BさんはAさんからのメールを受信するために,お問い合わせサーバである「POPサーバ」または「IMAPサーバ」を利用して配送サーバのSMTPサーバに新規メールを問い合わせます。これにて,メールの送受信が見事完了しました。
まとめ
サーバというのは様々な機能を提供(serve)するコンピュータのことだと思えば分かりやすいと思います。IPアドレスはPC向けに表したネットワーク上の住所で,ドメインは人間に分かるように表したネットワーク上の住所だと理解しましょう。POPとIMAPに関しては,最近ではIMAPを利用してクラウドのようにどこからでもメールにアクセスできるようにする手法が主流になっているようです。