インターン

【2019年夏】NRIサマーインターン体験記<2日目編>

本記事は,インターンシップ体験記のNRI<2日目編>になります。その他の記事は,「【まとめページ】インターン体験記目次」をご覧ください。

また,企業によっては守秘義務等の関係から全てをお伝えすることはできませんが,出来るだけ参考にしていただけるように工夫して執筆していきます

1日の流れ

インターン2日目の流れは,以下の通りでした。

●メンターの方紹介
●部署紹介
●テーマ発表
●個人ワーク
ーマイルストーン作成
ーサーベイ
●部長と昼食
●ミーティング見学
●メンターの方々と懇談会

1日目はインターン生同士でのグループワークでしたが,2〜4日目は実際の部署に配属されました。1人のメンターの方がつきっきりで面倒を見ていただけるので,ありがたいです。昼食や夕食も社員の方々に誘っていただき,色々なお話を伺うことができました。

 

部署紹介

業務を効率化するための,ITインフラ基盤づくりを進める部署に配属されました。規模は数十人と大きい方で,1年目の方々からベテランの方々まで幅広い年齢層の社員さんがいらっしゃりました。

「社内の問題を解決するためのソリューションを顧客にも提供する」のがNRIのビジネスモデルであるため,基本的には業務も顧客に提供しているプラットフォーム上で行われます。ですので,最初は慣れが必要でした。しかし,一般の顧客にも提供しているサービスなので,すぐ慣れてしまいます。

私は部署に1人で配属されて1人のメンターについていただいたのですが,友達の雰囲気を伺っていると,20人配属で10人メンターや3人配属3人メンターなどといった場合もあるようです。

 

テーマ発表

詳しくは言えないのですが,LTR(Learning To Rank)という機械学習を用いた順位づけのモデリングを担当することになりました。3日間という短い期間の中で,どのように部署が掲げる課題に貢献することができるかを試されてい(ると思い)ます。

 

個人ワーク

以上の流れが,開始1時間くらいです。残り時間のほとんどは,個人ワークで過ごしました。同期のインターンシップ生から聞いた話では,配属後もグループワークをしていく部署もあるようです。

 

マイルストーン作成

最初に簡単なスケジュールを立てます。おそらくポイントになっている点としては,具体的なテーマ設定が「与えられてない」ことです。3日間で具体的なテーマが与えられていないということは,このマイルストーン作成がキモになってくるということです。

しっかりと目標を設定して,そのためにどのようなステップを踏むべきなのかを自分で決めていかなくてはなりません。もちろん,参考となるデータやその他のリソースは「必要な分」共有を求めることができます。必要なデータ等を自分で定める必要がある点も,かなりレベルの高い自主性が求められていると感じました。

もちろん,作業を進めていく中で予定を変更する場合があります。そのときは,最初に立てたスケジュールを変更してしまうのではなく,実際にどのように変更したかという点を示すように工夫します。このような点も,アウトプットとして残るため,気が抜けないところです。

インターン生に振り分けるタスクは,かなり自由度があるっぽいです。ですので,スケジュール作成の観点として,次のインターン生に任せる部分を作り,自分はある一箇所に集中するという作戦もアリだと思います。その際に注意するべきなのは,なぜそのタスクを選択したのかという点を説明できるようにしておくことと,引き継ぐことが現実的に可能なのかを検証しておく必要がある点です。

 

サーベイ

午後は基本的に,ずっとサーベイをしていました。恥ずかしながら,LTR(ランク学習)というものを知らず,まずはネット上の適当な記事で大枠を掴みました。続いて,本家論文(LTRにもいくつかの種類があります)や公式ドキュメントから情報を引っ張りながら,自分でモデリングできるようにサーベイを重ねていきます。自分が立てたプランとしては,3日目(明日)に実装系をまとめて行うという方針でしたので,2日目(今日)はサーベイに振り切りました。

ここら辺,理系の大学院に通っているので自分一人でなんとか乗り切れましたが,文系の方であれば少し厳しい気がします。そもそも,ITソリューションという応募口は同じとはいっても,文系の方はこのような部署に配属されないかもしれません。

 

非常に難しかった側面が,LTRをどのように部署が掲げるミッションに添わせるかという点です。機械学習の難しさは前処理だと言われますが,前処理のさらに前段階として,モデリングの必然性や,入力と出力の設定をビジネスシーンの文脈に合わせる点が,アカデミックな世界と異なり難しいところでした。

また,NRI自体がR&Dを本業としている会社という訳ではないため,正直なところ十分な研究開発の土壌が育っているという感覚は得られませんでした。ガッツリ研究活動を行いたいのであれば,博士課程や先進的なメガベンチャー,民間の研究所などに進まれる方が良いかもしれません。

逆に言えば,この作業の難しさを体験できたため,本インターンシップを経験して良かったと思えています。

 

昼食

メンターの方のご厚意で,部長とお昼をご一緒できました。色々なお話を聞けました。NRIは,部署によっては営業の面もあるということで,やはりお客さんに契約を結んでもらえたときが一番嬉しい瞬間だとのことです。

 

ミーティング見学

海外の拠点とのミーティングを見学させてもらえました。遠隔で意思疎通するのは,骨が折れる作業です。さらに,相手が英語オンリーの型であったり,日本語カタコトの方であったりした場合には,なおさらです。「ものづくり≒マネジメント」という一面を垣間見ました。

 

メンターの方々と懇談会

メンターの方のご厚意で,先輩社員の方々との飲み会に誘っていただきました。正直,インターン期間中で一番ためになる話を聞けました。飲み会中のぶっちゃけ話ほど,会社の内情を知ることのできる機会はありません。本当にありがたかったです。

 

ひとこと

まさか,NRIに来てまでサーベイを行うとは思いませんでした。R&Dには力を入れていないイメージがありますが,ある程度の開発組織はあるようです。今までは大学でアカデミックだけを追い求めていれば良かったのですが,難しいのはビジネスにどのようにして繋げるかという点です。このような頭の使い方はしたことがなかったので,とても良い経験になりました。

ABOUT ME
zuka
京都大学で機械学習を学んでいます。

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