本記事は,基本情報技術者試験対策として定番の「基本情報技術者合格教本」のレビューと内容まとめになります。各章・各節ごとに内容をまとめていきます。
基礎理論
まずはコンピュータの基本中の基本として電気回路と二進数の対応を確認します。二進数のシフト計算や浮動小数点の概念などを見たあとに,仮数部で発生する誤差(丸め誤差/桁落ち/情報落ち/打切り誤差)と指数分で発生する誤差(オーバーフロー・アンダーフロー)を確認します。
また,本節では論理積・論理和・否定・排他的論理和といった論理演算も扱います。その際には,論理演算の分配法則をおさえておく必要があります。
A+(B・C)=(A+B)・(A+C)
A・(B+C)=(A・B)+(A・C)
さらに,文字コード体系(ASCIIコード/EUCコード/JISコード/シフトJISコード/Unicode)と10進数を表すコード体系(ゾーン10進数/パック10進数),形式言語,ポーランド記法を確認します。
最後に,高速通信を実現する方式(周波数分割多重化/時分割多重化/符号分割多重化)と同期方式(調歩同期/SYN同期/フレーム同期),信号処理の基本について確認します。
アルゴリズムとプログラミング
まずはデータ構造(配列/スタック/キュー/リスト/木)を確認します。次に,アルゴリズムの基本(流れ図/線形探索/2分探索/ハッシュ表探索),整列アルゴリズム(選択ソート/ヒープソート/バブルソート/クイックソート/挿入ソート/マージソート),文字列探索処理,ファイル処理(コントロールブレイク処理/マージ処理/マッチング処理)を確認します。
さらに,プログラム実行時の構造(再入可能/逐次再使用可能/再配置可能)を見たあとに,クライアント側とサーバー側という概念を導入します。最後に具体的なプログラミング言語(手続き型/オブジェクト指向型/スクリプト言語/マークアップ言語)を確認して終了です。
ひとこと
特に際立って取り組みにくいというような箇所はありませんでした。何か所か紛らわしい用語があったのでまとめておきます。
●SGML:電子文書交換のための文書定義言語。
●DHTML:動的表現を可能にしたHTMLの拡張言語。
●XHTML:XMLに準拠したHTMLの拡張言語。
●XML:企業間取引の標準フォーマット。
●DTD:文書中に使われている文書構造を定義する言語。
●XSL:XML文書のスタイルシートを記述する言語。
●SOAP:XMLにおけるネット上サービスのプロトコル。
●SVG:XMLによる二次元ベクトル画像を記述する言語。
●UML:システム開発のためにのモデリング言語。