レビュー

【ネタバレあり】空飛ぶタイヤのレビューと考察!<ドラマ>

この記事はレビュー記事シリーズの<空飛ぶタイヤ/ドラマ編>です。キャストや使用楽曲,あらすじ等をザっと振り返った後に,全体を通して考察を加えていきます。レビュー記事の目次はレビュー記事のまとめページをご覧ください。

基本的にネタバレを含んだ考察になりますのでご注意ください。
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評価

管理人のレビュー:

心温まる作品です。大人になった皆さんに,ぜひ観て欲しい作品でもあります。

 

主なキャスト

●仲村トオル(赤松運送社長役)
●戸田菜穂(赤松の妻役)
●柄本佑(疑われた整備士役)
●田辺誠一(沢田課長役)
●本上まなみ(沢田の妻役)
●相島一之(室井課長役)
●尾野真千子(杉本さん役)
●國村隼(狩野常務役)
●美村 里江(狩野の姪)
●萩原聖人(ホープ銀行調査役)
●山口もえ(被害者)
●甲本雅裕(被害者の夫)
●水野美紀(週刊潮流記者)
●遠藤憲一(刑事役)

 

使用楽曲

●テネシーワルツ(ホリー・コール)

この楽曲は,各回の終盤で重要な役割を果たしています。テネシーワルツをバックに,セリフの少ないシーンが次々と繰り返されてゆき,私たちの心を揺さぶります。

 

受賞

<2009年>
●番組部門テレビドラマ番組最優秀賞(日本民間放送連盟賞)
●連続ドラマ部門優秀賞(東京ドラマアウォード2009)
●グランプリ/ドラマ部門最優秀賞(ATP賞テレビグランプリ2009)

 

あらすじ

●一言でまとめると…
リコール隠しに立ち向かう中小企業を描いたドラマ

親父から跡を継いで赤松運送の社長になった赤松徳郎は,ある日赤松運送のトラックが脱輪事故を起こしたことにより,整備不良として容疑者として疑いをかけられることになります。最初は整備不良を認めていた赤松ですが,次第にトラック製造元のホープ自動車のリコール隠しが明るみになってきます。世間からの批判と「コンプライアンスとは何か」という問いに悩み続ける赤松は,倒産寸前まで追い詰められてしまいます。それでも,なんとか証拠をかき集めて,何とかホープ自動車の罪を立証することができました。

 

感想

ファンタジーな題名とは裏腹に,非常に風刺の効いたドラマでした。俳優のマッチングとテネシーワルツの使い方は素晴らしすぎます。特に,遠藤憲一さんの演技は群を抜けていると実感させられました。

内容が内容だけに,WOWOWでの放送になりました。番組は実際に起きた事故とは無関係としていますが,2002年に起きた三菱自動車の脱輪事故をモチーフにしていると言われています。原作は,池井戸潤さんの大ベストセラー「空飛ぶタイヤ」です。メッセージ性が非常に強いドラマでした。以下で考察を加えていきます。

 

考察

私としては,空飛ぶタイヤで主張されている内容は以下のようにまとめられると思います。下で詳しくお話ししていこうと思います。

●コンプライアンスとは何か
・主観と客観
・定性と定量

コンプライアンスとは何か

ドラマ中では,何回も「コンプライアンス」という言葉が出てきます。コンプライアンスとは,どういう意味なのでしょうか。

法令遵守。特に、企業がルールに従って公正・公平に業務を遂行すること。

[デジタル大辞泉]

この定義には3つのポイントがあります。「企業」が「ルール」に従って「公正・公平」に仕事を行うということですが,企業・ルール・公正公平というのはそれぞれどのような意味なのでしょうか。特に,今回の空飛ぶタイヤではどのようなコンプライアンスが描かれていたのでしょうか。

企業に関しては,「赤松運送」「ホープ自動車」「ホープ銀行」の三社が登場します。赤松運送は中小企業,ホープ自動車とホープ銀行はグループ会社(財閥)です。空飛ぶタイヤでは,この三角関係が肝になってきます。

三角関係

ルールというのは明確に定められてはいないものの,今回に限っては「社会から〝良く〟見えるような行いを定めた決まり」と個人的には捉えています。ひとたび赤松運送の整備不良が原因だとマスコミを通して世に広まってしまえば,社会の悪者になってしまいます。その悪者とつるむという行為が社会から〝悪く〟見えるために,赤松運送の契約先の態度は次第に冷たくなっていきます。今回は赤松運送は無実であり,えん罪をテーマにしているとも捉えることができます。

3つ目の「公正・公平」とは何かに関してです。本作品のキャチコピーの1つに「本当の正義とは何か」というフレーズがあります。この言葉はまさに本作品のテーマの幹を説明していると思います。赤松さんには「社長として従業員とその家族を守る」という正義があり,ホープ自動車にも「社長として従業員とその家族を守る」という正義がありました。

ホープ銀行に関しては「財閥としてホープ自動車との関係性を維持しながら上手く立ち回る」ことが正義とされ,本作品の中ではホープ銀行の社員個人にスポットライトが当たることが多かったように思います。具体的には,萩原さんが抱えていたような「結婚と仕事」「会社を守ることと自分を守ること」というようなミニテーマもたくさん散りばめられていました。

主観と客観

結局どの正義も「自分とその関係者が可愛い」という考えに基づいています。主観的な正義がぶつかり合うから,争いが起きているのです。正義というのは,主観的に定めることから始まります。しかし,正義として社会に認知されるのは非常に客観的なレベルでの話です。今回のストーリーは,自分たちの正義を振りかざしてバチバチ争っていた訳で,たまたまホープ自動車のリコール隠しという事実があったから赤松運送の正義が「一見」美しいように見えているだけかもしれません。正義に良い悪いはありません。しかし,あまりにも視野の狭い正義というのは時として悪となります。

定性と定量

ストーリーの途中で神奈川県警が家宅捜索をして,証拠品が見つからなくて四苦八苦した場面がありました。ホープ自動車のリコール隠しは,ほぼ確実に行っている。しかし,決定的な証拠がないからホープ自動車を逮捕することができない。時間が経っていけば経年劣化でホープ自動車は言い逃れができてしまう。このような「定性と定量のぶつかり合い」も小テーマとして設定されていたように思えます。

社会のイメージという定性的な概念と対比して,銀行の融資や資料をかき集めることといったような定量的な行動が描かれています。判断を伴う評価というのは定量的にしか行えませんから,仕方ないとも思いますが,やはりマスコミから流れてくるニュースを鵜呑みにする頭の固さや,そもそもマスコミが流す情報の正確性をも疑問視するような姿勢が私たちに問われているのだと思います。

 

「空飛ぶタイヤ」を無料で楽しむ方法

こちらの記事でも解説している通り,基本的には「U-NEXT」と「TSUTAYA DISCAS」の2つのサービスを利用すればOKです。ぜひ,お得に作品を楽しんでくださいね。

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