この記事はレビュー記事シリーズのドラマ「リーガルハイ(第1期)」編です。キャストや使用楽曲,あらすじ等をザっと振り返った後に,全体を通して考察を加えていきます。レビュー記事の目次はレビュー記事のまとめページをご覧ください。
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評価
管理人のレビュー:
気を楽にして観られるドラマです笑。超ユニークなキャラクター達が繰り広げるストーリーは中毒性があります。それでいて,たまーに私たちにメッセージを突きつけてくるあたり,高く評価される理由が納得できます。
主なキャスト
●堺雅人(古美門研介)
●新垣結衣(黛真知子)
●加賀蘭丸(田口淳之介)
●服部さん(里見浩太郎)
●三木長一郎(生瀬勝久)
●沢地君江(小池栄子)
●井手孝雄(矢野聖人)
主な受賞
●ギャラクシー賞
●ザテレビジョンドラマアカデミー賞
●東京ドラマアウォード
など
使用楽曲
●オープニング:小野恵令奈「えれぴょん」
●エンディング:PES「女神のKISS」
あらすじ
「正義とは何か?!」面白いのにメッセージも残る斬新なストーリー!
お金が全て。弁護士の役割は顧客の要望を叶えること。自分の役割は裁判に勝つこと。無敗神話をもつ弁護士,古美門研介は事務員の服部さんと一緒に古美門法律事務所を運営している。黛真知子は,三木法律事務所で働いていたものの,違和感を感じていた。黛はその後,「古美門先生に勝つ」ことを目標として,古美門法律事務所に弟子入りすることになる。
数々の裁判を経験していく中で,黛は「正義とは何か」という問いにぶち当たる。古美門先生のように勝利にこだわるのが弁護士の役割なのか,それとも勝ち負けにこだわらず依頼者を幸せにすることが正義なのか,黛はその答えを出せずに悶々としていた。
古美門は元奥さんやお父さんなどの強敵を相手にしながらも,蘭丸にスパイ的な役回りをさせたり,黛に雑用を丸投げしたりして見事勝利を重ねていったのだが…。最後に立ちはだかったのは「世紀の悪女」安藤貴和だった。
感想/解説
言わずもがな,本作品のテーマは「弁護士にとっての正義とは何か」です。少し,古美門先生と黛先生にとっての正義観について振り返ってみたいと思います。
古美門にとっての正義は,裁判に勝つことです。なぜなら,裁判に勝つことが依頼者の願いだからです。一方で,黛にとっての正義は(第1期の時点では)真実を暴き依頼者を幸せにすることです。たとえ,裁判に勝てなくても,真実を突き止めることによって依頼者を幸せにするのが黛流の方法です。
おそらく,社会の声を反映するのが黛の考え方で,古美門の考え方は合理性に全振りした弁護士像を象徴しているように思えます。この二人は,弁護士に対する考え方の,そもそもの出発点が異なるのでしょう。古美門は,お金稼ぎのために弁護士を続けています。一見横暴なようで,弁護士に与えられた裁量はきちんとわきまえているのだと思います。
一方で黛は,一人でも多くの依頼者を幸せにするために働いています。こちらは,一見平和そうに見えて,弁護士にできる裁量を大きく捉えすぎている傾向にあります。第2期では,さらに黛側に主義主張を振り切った羽生という人物が登場して,黛は両者の中間的なポジションに落ち着くことになります。第1期の時点では,合理性の塊である古美門とは対照的なポジションとして描かれています。
私は,弁護士の正義を考えるときには,二つの側面があると思います。1つ目は,私たちユーザーが弁護士に求める役割です。 2つ目は,社会(国)が弁護士に求める役割です。前者に関して,これは一概には定められないことでしょう。何が何でも裁判に勝ってほしいというユーザーもいれば,穏便に丸く収めてほしいと願うユーザーもいます。古美門や黛のどちらかの考え一辺倒では,これらのユーザ全てのニーズに答えることは難しいでしょう。
後者に関して,社会は弁護士に何を求めているのでしょうか。もちろん,弁護士が世界を良くしていくことを「期待」しているとは思います。しかし,実際に役割として与えているのは「法に則って国民を裁くこと」ではないのでしょうか。三権分立のひとつ,司法の役割そのものです。弁護士一個人の恣意性によって世界を良くすることは,長期的な視点からすれば三権分立を脅かしかねない結果になります。このような観点から,やはり合理性の塊である古美門に旗が上がるのではないかと思います。
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