アカデミック

【2020年最新】京大情報学研究科各専攻の倍率変化を眺めてみる。

この記事では,京都大学情報学研究科の各専攻における倍率推移を考察してみます。過去12年分のデータを記載しています。これから大学院進学を目指される方の参考材料となれば幸いです。

一次情報は以下のURLからアクセスしてください。
京大情報学研究科:入試情報

データは教務掛にお願いしていただきました。

過去の入試倍率の遷移

まずは,情報学研究科の各専攻の倍率を合わせて見てみましょう。まず注目するべきなのは,基本的にどの専攻も倍率が1倍を超えているという点です。大学院の受験といえば「受ければ受かる」といったような研究室も多い中,このような傾向が見られる研究科というのは珍しいのではないかと思います。

また,2015年以降は知能情報学専攻の人気が上昇しています。これは,知能情報学専攻の研究室には機械学習をベースとしたところが多いため,近年のAIブームに乗っかった受験生がたくさん集まった結果だと思われます。

また,最近の知能情報学専攻を除いて,倍率が右肩上がりではないということも注目するべきだと思います。情報系の分野がホットだからとは言っても,どの専攻も倍率が上昇しているという訳ではなさそうです。さて,それでは以下で各専攻の倍率を眺めてみましょう。

知能情報学

この倍率推移を見てしまうと,知能情報学を受けたくなくなりますよね。2015年からの倍率の伸び方には驚かずにはいられません。もはや,内部外部関係なく戦争状態だと言えます。さすがに,倍率にも上限はあると思いますので,どこかで減少に転じるタイミングが来ると思いますが,それがいつになるのかは正直見当がつきません。

今年(2020年)の知能情報学専攻の説明会では,用意していた資料が無くなってしまうほど,たくさんの方が説明会にいらしたそうです。そのため,内部の方もかなり力を入れて対策を行っているようです。

外部の方も,適切な方針で十分な量の対策を行えば,この戦争に勝つことも可能です。繰り返しにはなりますは,詳しくは以下の記事をご覧ください。

【徹底解説】外部ド素人が京大情報学研究科の知能情報学専攻に合格するまで この記事では,学部時代ろくな勉強もせずにひたすら勉学以外のことに打ち込み続けた私が,なんとか知能情報学専攻に合格するまでに何をどのよう...

社会情報学

知能情報に劣らず,最近人気が出始めている分野がこの社会情報学専攻です。イメージでは「ガッツリ機械学習をゴリゴリやりたい訳ではない。けど,今ホットな技術要素を利用して様々な応用を考えていきたい」というような方が目指される専攻なのかなというイメージです。

もちろん,機械学習をゴリゴリやっている研究室もあると思います。また,応用だけでなく基礎寄りの研究を行っているところもあるでしょう。

先端数理

先端数理専攻は,倍率の変化が激しい専攻の1つと言えます。ほぼ1倍程度の年もあれば,2倍を超える年もあります。理由としては,募集人数の少なさが挙げられます。先端数理専攻は情報学研究科の中でも少し異色で,入試の時期が少しズレていたりもします。

数理工学

数理工学専攻も,先端数理科学専攻ほどではありませんが,募集人数が少ない専攻の1つです。そのため,比較的倍率が変動しやすい傾向にあります。ここ3年は落ち着いている印象も受けます。一方で,その範囲は1倍〜2倍であるため,比較的低水準で変動している専攻とも考えられます。

システム科学

システム科学専攻も,最近人気が出始めている専攻です。近年,競プロの人気に火がついたことから,プログラミングに関する研究室が多いシステム科学専攻に志望者が流れているともも考えられます。

通信情報

通信情報システム専攻は,他の専攻と比べて比較的低い水準を推移している専攻の1つです。特徴としては,京大情報学科からだけでなく,電気電子工学科からも内部生が流れてくる可能性があるという点です。そのため,内部事情によって倍率が変化しやすい専攻とも捉えられます。また,募集人数が多いのも特徴的です。

他の専攻にも情報学科以外から内部生が流れやすい研究室はあります。

募集人数

各専攻の募集人数に関しては,基本的に一定です。ここ10年は,先端数理・数理工学の募集人数が少なく,通信情報が多いという傾向が分かります。

応募人数

募集人数に関しては,右肩上がりの知能情報が目立ちます。先端数理や数理工学は安定しているように見えますが,募集人数が少ないために,倍率の変化も大きく変動しやすいです。また,2015年以降の傾向から,知能情報に人が流れた訳ではなく,外部から大勢の方が集まってきていることが予想されます。

特に今年(2020年度)は…

改めて,2020年度の各専攻の倍率を掲載しておきます。

【各専攻の倍率】
●知能情報:109/33 = 3.30倍
●社会情報:48/32 = 1.50倍
●先端数理:15/14 = 1.07倍
●数理工学:33/19 = 1.74倍
●システム科学:69 / 29 = 2.38倍
●通信情報:60/39 = 1.54倍

これらの倍率も,専攻を選ぶ1つの材料となると思います。特に,知能情報の入試はこれからも戦争状態が続くと思います。対策は早めに手を打ち始めておきたいところです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です